獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 1349-7669
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35 巻, 1 号
January
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 宇根 智, 山内 大明, 中市 統三, 田浦 保穂, 森本 将弘, 林 俊春, 天野 達也
    原稿種別: 短報
    2004 年 35 巻 1 号 p. 13-17
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/28
    ジャーナル フリー
    9歳齢の雄犬が, 慢性進行性の後肢の不全麻痺を主訴に来院した。MRI検査により, 第12胸椎部の右側硬膜内髄外の腫瘤を確認し, 右側片側椎弓切除術により腫瘤を摘出した。腫瘤は病理組織学的検査で脂肪腫と診断された。術後の経過は良好であり, 手術3週間後には異常が認められなくなった。24ヵ月を経過した時点でも, 再発や転移を示唆する臨床症状は認められていない。
  • 伊東 輝夫, 三川 和博, 三川 真由美, 二瓶 和美, 内田 和幸
    原稿種別: 短報
    2004 年 35 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/28
    ジャーナル フリー
    7歳齢の雄のアメリカンコッカスパニエルが右頬部の腫瘤を主訴に来院した。切除生検による病理検査で, 腫瘤は線維腫と診断された。初診後の45日間に腫瘤は2倍大にまで急速に成長し, 外科的切除を実施した。腫瘤の病理組織所見は最初の検査と同様であったが, 再発した腫瘍は骨を吸収しながら眼窩, 鼻腔, および口腔へと浸潤し, 初診の9ヶ月後に安楽死された。病理組織学的には原発腫瘍に比べて再発腫瘍は細胞密度および異型性が高く, 免疫組織化学的に増殖細胞核抗原に対する陽性細胞が増加していた。また下顎リンパ節への転移も確認された。これらの臨床および病理学的所見から, 本腫瘍は組織学的に低グレードの線維肉腫と考えられた。
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