獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 1349-7669
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ISSN-L : 0916-5908
38 巻, 1 号
April
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総説
短報
  • 松村 雅子, 森 崇, 坂井田 誠, 山田 雅人, 秋山 博史, 小林 慶哉, 米丸 加余子, 酒井 洋樹, 丸尾 幸嗣
    原稿種別: 短報
    2007 年 38 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/27
    ジャーナル フリー
    オス、4歳のジャーマン・シェパードが左後肢の跛行のため来院した。X線検査によって脛骨の骨溶解が認められ、コア生検によって骨肉腫と疑われたため、断脚を行ったところ滑膜肉腫と確定診断された。ドキソルビシン、カルボプラチン、イフォスファミド、ダカルバジンを用いて術後補助化学療法を行ったが、全身転移により、術後198日目に死亡した。剖検によって、皮膚、歯肉、腎臓、副腎、肺、肺門リンパ節、食道、横隔膜、膵臓、膀胱、前立腺、縦隔、心臓、前頭骨、眼球への滑膜肉腫の広範な転移を認めた。
  • 根津  欣典, 原田 恭治, 余戸 拓也, 原 康, 織間  博光, 多川 政弘
    原稿種別: 短報
    2007 年 38 巻 1 号 p. 15-18
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/27
    ジャーナル フリー
    術後に呼吸障害を呈した3例の犬に対して気管内カテーテルを使用した酸素吸入を実施した。症例はいずれも酸素ケージによる管理では充分な酸素化は得られず、次いで実施した気管内カテーテルにより速やかに酸素化が達成された。カテーテルの使用は最長で7日間であったがカテーテル設置あるいは酸素吸入に起因する合併症は生じなかった。本症例の結果より、小動物臨床における酸素吸入法として気管内カテーテルの有用性が示唆された。
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