獣医麻酔外科学雑誌
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29 巻, 1 号
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  • 山口 俊男, 山口 知恵野, 勝見 晟, 東野 利信, 村田 仁志, 畔柳 努, 五十嵐 幸治, 齋藤 恭子, 加藤 崇
    1998 年 29 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1998/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    去勢術を行った42頭の馬の麻酔にキシラジン (Xy) , メデトミジン (MEd) , およびケタミン (KET) を用いた静脈麻酔を応用し, 臨床的有用性を検討した。供試馬をI (n=3) , II (n-9) , III (n=10) およびIV (n=20) 群に分け, すべての馬に麻酔前投薬としてアトロピン0.01mg/kgを静脈内投与した。I群ではアトロピン投与後に前投薬としてMEd 10μg/kg, IVを投与し, II群ではMEd 5μg/kgを前投薬し, 手術直前にさらにMEd 5μg/kg, IVを投与した。III群では前投薬にMEd 5μg/kg, 術前にMEd 10μg/kg, IVを投与し, IV群では前投薬にXy1.5mg/kg, 術前にMEd 10μg/kg, IVを投与した。各群とも麻酔薬前投与後にKET2.0~2.3mg/kgを静脈内投与して倒馬した。IV群では安全でスムースな倒馬と, 術中の十分な筋弛緩と疼痛刺激に対する反応の消失が得られ, 覚醒時の起立も良好であった。IV群の倒馬から起立までの時間は52.8±11.4分であり, 2種類のα2-作動薬を併用したものの顕著な副作用は認められず, 他の群と比較して臨床的に有用と考えられた。
  • 矢田 新平, 北野 寿, 下内可 生里, 北川 和也
    1998 年 29 巻 1 号 p. 11-17
    発行日: 1998/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    著者らはドレーン刺入鉗子を考案し, 膿胸の猫7症例の閉鎖式胸腔ドレーン設置術として臨床応用した結果, 良好な成績が得られた。このドレーン刺入鉗子の先端部には鋭利な針先状の筒が付属しており, 筒状部は鉗子を開口すると横開きとなる。この筒状の中にドレーンを挟持させて胸壁を穿刺しすれば, 胸壁の穿孔と胸腔へのドレーン挿入がほぼ同時に実施できることから, 手術時間の短縮が可能となり, このことが術中事故の防止に役立った。
  • 柴田 武志
    1998 年 29 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 1998/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    外傷性の肘関節脱臼を呈している猫にethylene tetrafluoroethylene (ETFE) 製タイを用いて観血的脱臼整復術を行った。術式も簡便で, 良好な術後経過が得られ, 術後約10日で正常歩行が可能になった。整復後の関節の硬直も認められず, その他の関節の固定にも応用可能なことが示唆された。
  • 斉藤 久美子, 中西 真紀子
    1998 年 29 巻 1 号 p. 27-32
    発行日: 1998/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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