獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 1349-7669
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33 巻, 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 強矢 治, 寺尾 順子, 志賀 聡子, 中西 真紀子, 田川 雅代, 森 千秋, 斉藤 久美子
    2002 年 33 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2002/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    動物病院に来院し, 子宮腫瘍と診断された36例のウサギについて検討した。主訴として陰部からの出血が最も多く, また食欲不振や乳腺の腫脹なども多く認められた。診断には, 尿の血液反応, 腹部の触診と乳腺の観察, そして腹部超音波検査が有用であった。腫瘍は腺腫や腺癌が多数を占め, これらは比較的若齢のうちに発生することも多かった。術後短期間の転帰は腫瘍の種類によるよりもむしろ術前の全身状態によるところが大きいものと思われた。早期の発見と適切な外科手術が行われる場合には予後は比較的良好であるが, むしろ若齢時の避妊手術が予防のために有意義であるものと思われた。
  • 三輪 恭嗣, 西村 亮平, 石田 曜子, 佐々木 伸雄, 小川 博之
    2002 年 33 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 2002/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    7ヵ月齢のローデシアンリッジバックが頚部背側の腫瘤を主訴に来院した。犬種, 臨床症状, MRIから本犬種に好発するとされる類皮腫を疑い, 術前MRIを基に術時のアプローチ法を決定し, 同腫瘤摘出術を行ったところ良好な結果が得られた。本疾患のように特定犬種に好発する疾患を充分把握しておくことの重要性と本疾患のような症例でのMRIの有効性を再確認した。
  • 丸尾 幸嗣, 山下 敦子, 飼沼 亨, 小松 哲郎, 田中 綾, 山根 義久
    2002 年 33 巻 1 号 p. 15-18
    発行日: 2002/01/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    高所落下症候群の猫2例を報告する。9および6ヵ月齢の若齢猫は6および7階から落下し, 左大腿骨遠位成長板骨折および右尺骨近位骨折・橈骨頭脱臼を受けた。受傷後, 全身状態の回復を待って, それぞれの骨折・脱臼の整復・固定術を実施した。予後はいずれも良好であった。今後このような症例は増えてくる社会背景があるが, 飼主への啓蒙により予防することが大切である。
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