陸水学雑誌
Online ISSN : 1882-4897
Print ISSN : 0021-5104
ISSN-L : 0021-5104
23 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 加藤 武雄
    1962 年 23 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1962/03/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    As is shown by Fig. 1 in the text, Lake Naga-numa is found near Lake Oh-numa in the Kawadoi district of Nishikawa-machi, Yamagata Prefecture. These two lakes have never been investigated from the limnological point of view. In view of such circumstances, the present morphological and geochemical studies were carried out by the author in Lake Naga-numa in 1953.
    The morphometrical data of this lake are summarized as follows :
    Surface area 69, 400 m2, Mean depth 0.345 m
    Length of shoreline 1, 980 m, Volume 23, 900 m3
    Maximum depth 2.21 m, Shore development 2.14
    Judging from the temperature distribution of the surface water, it becomes clear that the water of the southern part of the lake moves from SW to NE and, different from this, the water of the northern part is at rest.
    With regard to the water quality, pH and the concentration of chemical ingredients such as SO42-, SiO2 and Fe2++Fe3+seem to increase respectively in summer.
  • Shoji HORIE
    1962 年 23 巻 1 号 p. 7-14
    発行日: 1962/03/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • 鈴木静夫
    1962 年 23 巻 1 号 p. 15-21
    発行日: 1962/03/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    1.湖泥のpH値は湖沼標式と相関を有し, 富栄養湖, 中栄養湖は強酸性を呈するが, 深い貧栄養湖は中性を示す. 腐植栄養湖の泥のpH値は弱酸性, 酸栄養湖の泥は湖水のpH値とだいたい平行する.泥のpH値を支配する要因として, 停滞期における無酸素層の形成の有無が特に重要である.
    2.湖泥のpH値は泥の酸素吸収力と相関があり, 一般に酸素吸収力の大きい泥ほど酸性が強い.
    3.湖泥のpH値の垂直的変化には, 5つの型が存在した.
    4.湖泥中での細菌類の活動は泥のpH値と相関を有し, 酸性の強い富栄養湖, 中栄養湖の泥では細菌数の増殖はほとんど見られないが, pH値が中性を示す貧栄養湖, 中栄養湖の泥では細菌類は著しく繁殖する.
  • 4. 金魚池の食物環構造と金魚 (琉金) の生産
    渡辺 仁治
    1962 年 23 巻 1 号 p. 22-31
    発行日: 1962/03/30
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    1. 金魚池では, 動物プランクトンのみならず, その他の第1次消費者も皆無に近い.したがって, 金魚池の食物環構造は非常に単純で, 生産者としての植物プランクトン, 終端消費者としての金魚, 分解者としてのバクテリアの3者が, その構成者となり, 金魚はほとんど植物プランクトンのみによって養なわれる.
    2. 1958年の3月に, 各池ごとの金魚をすべて取り上げて, その総重量を求め, さらに, それぞれの池の金魚20匹ずつの平均体重と平均体長とを測定して, それらのデータと池の容積とから, 水塊1m3あたりの尾数および重量を計算した. この計算の結果, 琉金の収獲量は, 1m3の水塊あたり0.27kgから0.61kgである.
    なお1957年の3月に池に放った稚魚は, すべて艀化後10日目のもの (平均体重は0.024g) で, どの池も等密度になるように, 池の容積に比例して約10,000~20,000尾の割で放魚された.
    3. A型の池-緑藻を多産する池-と, B型の池-藍藻を多産する池-に養われた琉金の, 1年間の収獲量の問に, 差が存するか否かを検定した結果, A型の池での琉金の収獲量は, B型の池の場合よりも大きいことを明らかにした.
    4. 第1報から第4報までの研究の結果を総合して, 水色, プランクトン, 琉金の収獲量の3者は, 密接なつながりをもつことを確かめ, 琉金の収獲量が高いためには, 藍藻類よりも緑藻類の生産が大きい時期の長いほうがよいこと, また緑藻類が多産する時期の長い池であるかどうかの判別法として, 水色が6月頃に, 明度および彩度の低い, 暗いオリーブ色を呈することが, 最も簡易な指標となることを発見した.
  • 1962 年 23 巻 1 号 p. e1
    発行日: 1962年
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
feedback
Top