目的:サービス提供責任者の調整業務の評価尺度の開発を目的にした.
方法:モニタリング機能とヘルパー指導機能を尺度の主な構成概念とし,サービス提供責任者167人を対象に質問紙調査を行った.有効回答は112件,回収率67%であった.統計解析は探索的因子分析と確認的因子分析を行った.
結果:確認的因子分析によるモデルの適合度はよく,構成概念妥当性がある程度確認できた.バーンアウト, 仕事への満足感などを外的基準に関連を調べたところ,有意な相関を示し基準関連妥当性が確かめられた.2因子のクロンバックのαは.77と.84で,一定の信頼性が認められた.
結論:モニタリング機能とヘルパー指導機能を構成概念とした尺度の信頼性と妥当性がある程度確かめられた.調整機能の全体を評価するためには,ケアマネとの調整などを評価する尺度を追加して開発することが今後の課題である.
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