ヘルスプロモーション理学療法研究
Online ISSN : 2187-3305
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最新号
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原著
  • 相馬 正之, 村田 伸, 中江 秀幸, 中野 英樹, 石田 治久, 丸山 ゆうみ, 長柄 均, 長柄 祐子
    原稿種別: 原著
    2021 年 11 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    〔目的〕本研究では,女性パーキンソン病者における足趾把持力発揮に関連する因子について検討した。〔対象・方法〕在宅パーキンソン病者女性19名とした。測定項目は,足趾把持力,足部柔軟性,足部アーチ高率とした。足趾把持力に影響を及ぼす因子を抽出するため,従属変数を足趾把持力,相関分析の結果から有意な関係を認めた身長,罹患期間,足部柔軟性を独立変数とした重回帰分析(ステップワイズ法)を行った。〔結果〕足趾把持力に影響を及ぼす因子として抽出された項目は,足部柔軟性と罹患期間の2項目であり,標準偏回帰係数(β)は,順に0.58(p<0.01),-0.43(p<0.01)であった。〔結語〕これらのことから,足部柔軟性が高く,罹患期間が少ないほど足趾把持力が強いことが示唆された。

  • -独歩群,杖群,歩行器・歩行車群による比較-
    釜﨑 大志郎, 大田尾 浩, 八谷 瑞紀, 北島 貴大, 中村 正造, 手塚 善貴
    原稿種別: 原著
    2021 年 11 巻 1 号 p. 7-12
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    [目的]整形疾患を有する高齢者の歩行補助具の種類を分ける身体機能を検討した。[対象]対象は,整形疾患を有する女性高齢者230名[年齢83(79‐87)歳]とした。[方法]独歩群,杖群,歩行器・歩行車群の3群に分類し,各群間を分ける因子を分析した。[結果]独歩群と杖群を分ける因子は,30秒椅子立ち上がりテスト(30‐second chair stand test:CS‐30)と開眼片脚立ち時間であった。また,杖群と歩行器・歩行車群を分ける因子は,握力合計であった。[結語]杖を使用する高齢者は,独歩の高齢者よりも下肢筋力とバランス能力が低下していた。また,歩行器・歩行車を使用する高齢者は,杖を使用する高齢者よりも握力が低下していた。

短報
  • -内反膝の有無別の検証-
    合田 明生, 成宮 隼, 田村 祐樹, 安彦 鉄平, 甲斐 義浩, 中野 英樹, 村田 伸
    原稿種別: 短報
    2021 年 11 巻 1 号 p. 13-18
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,膝内反軽減シューズが若年健常成人の歩行に及ぼす即時効果を,内反膝(以下,O脚)の有無の影響も含めて検討することである。大学生37名を対象に,膝内反軽減シューズ着用と裸足の2条件で,歩行パラメータを測定し比較した。また対象者の膝間距離を測定し,30mm 以上をO脚あり群,30mm 未満をO脚なし群として2群に振り分け,歩行パラメータを比較した。その結果,膝内反軽減シューズを着用した場合,裸足状態と比較して,ストライド長と歩幅が有意に延長(p<0.01)し,歩行速度が有意に速まった(p<0.01)。また,対象者の歩行パラメータに及ぼすシューズ着用の効果には,O脚の有無は影響しなかった。以上から,膝内反軽減シューズは,対象者のO脚の有無に関わらず,若年健常成人の歩行機能を高める効果が示された。

  • 三好 彩苗, 下西 花音, 安彦 鉄平, 山口 秀明, 松尾 奈々, 岩瀬 弘明, 兒玉 隆之
    原稿種別: 短報
    2021 年 11 巻 1 号 p. 19-24
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,側方への床面移動に対する外乱のタイミング予告の有無が下肢筋の筋活動に与える影響を検証することである。対象は,若年健常成人男性13名とした。測定は,右側方向へ床面を移動させる課題に対して予告有条件と予告無条件の1施行目における下肢筋の外乱前の安静時筋活動量(以下,%IEMG-rest),外乱後の最大筋活動量(以下,%IEMG-max)および筋反応時間を測定し,各測定値を比較した。その結果,%IEMG -max は予告無条件と比較して予告有条件の1施行目において左中殿筋,右前脛骨筋および右長腓骨筋で有意な高い値を示した。筋反応時間に関しては,予告無条件と比較して予告有条件において左中殿筋,左長内転筋および右長腓骨筋において有意に短縮した。%IEMG-rest は,いずれの筋においても条件間による差は認められなかった。以上のことから,若年健常者は外乱のタイミング予告を与えることで,外乱に対して姿勢制御する筋の最大筋活動量が増加し,筋反応時間が短縮することが明らかとなった。

  • -上肢機能障害患者を対象とした検討-
    廣津 昂, 村田 伸, 斎藤 正一, 永友 知子, 河端 博也
    原稿種別: 短報
    2021 年 11 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,上肢機能障害患者19名を対象に,ペットボトルキャップテスト(PET bottle cap test:以下,PCT)の再現性をテスト-再テスト法で検証し,妥当性をPCT とペグテスト,握力,ピンチ力およびボタンの留め外し時間との相関分析から検証した。その結果,PCT の患側の級内相関係数は0.881,健側は0.931であった。またPCT とペグテストは中等度の相関を認め,ボタンの留め外し時間とも有意な相関を認めた一方で,握力やピンチ力とは相関を認めなかった。以上より,PCT は上肢機能障害患者を対象として再現性が高く,巧緻性の評価として有用である一方で,上肢の筋力評価には適さない可能性が示唆された。PCT は特別な測定機器を必要とせず,ペットボトルとストップウォッチのみで計測できる汎用性の高い評価法であり,臨床現場で十分使用できることが示された。

活動報告
  • 出口 直樹, 平川 善之, 鴛渕 亮一, 高橋 慶悟, 石田 敦己, 花田 弘文, 藤原 明
    原稿種別: 活動報告
    2021 年 11 巻 1 号 p. 31-36
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,高位脛骨骨切り術(High Tibial Osteotomy;HTO)を施行した患者の強度別の身体活動(Physical Activity;PA)を入院中と退院後に客観的に測定し,退院後にどのように変化するかを調査することである。対象は,変形性膝関節症によりHTO を施行し,プロトコル通り退院に至った17名(平均66.8歳,女性88.2%)とした。三軸加速度計を用いて術後5週(以下,入院中)と術後8週(以下,退院後)にPA を測定した。METs に基づきPA を強度別に座位行動,低,中,高強度の4つに分類し,1日のPA の時間および総装着時間から除した割合を算出し比較した。調査した結果,退院後の座位行動(中央値)は,546分,低強度PA は397分,中強度PA は36分,高強度PA は観察されなかった。PA の割合は,入院中よりも退院後の方が中強度PA は有意に増加したが,座位行動および低強度PA は変化しなかった。HTO を施行した患者では退院後も座位行動の割合は変化せず多くの時間座っていた。

  • 江越 正次朗, 國分 裕一, 栗木 明裕, 江郷 功起, 古賀 寿記
    原稿種別: 活動報告
    2021 年 11 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/05/13
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,競泳パフォーマンスに関連する呼吸機能,胸部形態について検討することである。対象は,高校男子競泳選手55名とした。全九州高等学校水泳競技大会出場基準達成(基準達成)者と未達成者での呼吸機能,呼吸筋力,剣状突起部の胸部周径(胸部周径),胸郭拡張差を比較した。その結果,呼吸機能では,基準達成者でのFEV1/FVCのみ有意に低値を示し,その他の呼吸機能に有意差は認められず,呼吸筋力,胸郭拡張差にも有意差は認められなかった。また,胸部周径は基準達成者で有意に高値を示した。これらの知見から,競泳パフォーマンスと呼吸機能の関連の可能性は低いことが推察された。一方で,胸部周径は,競泳パフォーマンスの向上に関連する指標の1つとなり得る可能性が推察された。

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