当院にて急性期治療をうけたクモ膜下出血患者141例を対象に,発症3ヵ月目のADLをBarthel Indexで評価し,自立群(85点以上)と介助群(80点以下)に分類した.今回,その予測が超急性期に可能かどうかの検討を目的とし,超急性期に判明しているパラメータとして重症度・年齢・性別・発症部位の4つを挙げ,予測因子としての意義を分析した.その結果,WFNS分類に基づく自立群の割合はI:88%(30/34例),II:80%(36/45例),III:75%(12/16例),IV:48%(12/25例),V:29%(6/21例)であり,重症度間の割合の差は有意であった(
p<0.0001).H&K分類でも類似する結果であった.超急性期の重症度には,今回の目的を満たす予測因子として意義があると考えられた.一方,年齢・性別・発症部位については,今回の目的を満たさないパラメータと考えられた.
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