日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
21 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 尾崎 紀夫, 笠井 清登, 加藤 忠史, 神庭 重信, 功刀 浩, 久保 千春, 小山 司, 白川 治, 西田 淳志, 野村 総一郎, 福田 ...
    2011 年 21 巻 3 号 p. 155-176
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
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  • 武田 雅俊, 神庭 重信, 野村 総一郎
    2011 年 21 巻 3 号 p. 177-182
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 加藤 忠史
    2011 年 21 巻 3 号 p. 183-187
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    小児思春期双極性障害が米国で急増している。小児期に発症する双極 I 型障害がまれながら存在することは確かであろう。しかし,最近増えてきたケースは,激しい易怒性,攻撃性を示すが,長期に続く気分の障害ではなく,双極 I 型あるいは双極 II 型の診断基準を満たさない。こうした場合,成人型の双極性障害に進展するかどうかは不明である。このように,米国では過剰診断が懸念されており,DSM-5 ドラフトで提案された Temper Dysregulation Disorder with Dysphoria(TDDD)は,この過剰診断を防ぐ目的で導入された診断基準である。今後,この診断基準を元に研究を進め,こうした情動障害の背景に,双極性障害の家族歴,AD/HD,精神刺激薬治療などがどのように関わっているのか,そしてこうした症例のどれだけが成人型の双極性障害を発症するのか,明らかにしていく必要がある。
  • 十一 元三
    2011 年 21 巻 3 号 p. 189-193
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
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    序論として児童期双極性障害への認識が遅れている我が国の現状とその原因と思われる状況について述べた。本論では病型について確認した後,早期発症型を臨床的観点より児童期発症型と青年期発症型に分けたうえで,各々の臨床的特徴を整理した。次に,早期発症型において診断を難しくする要因について解説した。最後に,今後の課題とともに,本障害の適切な診断と対応には児童期精神障害一般への理解が不可欠であることを述べた。
  • 棟居 俊夫
    2011 年 21 巻 3 号 p. 195-198
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    診断において双極性障害(Bipolar Disorder : BD)は大うつ病性障害(Major Depressive Disorder : MDD)に優先する。その背景の 1 つは軽躁病が見逃されやすいことである。つまり双極 II型障害(Bipolar II Disorder : BDII)は MDD と誤診されやすい。さらに丹念に問診しても軽躁病エピソードが認められなかった場合,すぐに MDD と診断するのではなく,躁性の徴候を探し,将来のBD の発症を念頭に置いておく必要がある。このような配慮は BD を MDD と誤診して,抗うつ薬を処方し,病状の悪化することを防ぐために必要である。 青年が抑うつ状態を呈して受診した場合,まず BD,特に BDII を疑わなければならない。なぜなら若年発症自体が躁性の徴候だからである。また,depressive mixed state という病態に注意する必要がある。なぜなら,操作的診断基準では MDD と診断されるが,この病態は BDII に近縁だからである。
  • 岡田 俊
    2011 年 21 巻 3 号 p. 199-203
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    若年周期精神病は,初経前後の女児に多く認められ,周期的な気分変動,行動抑制,精神病性の体験,夢幻様体験などの多彩な精神症状を伴う病態である。その病態を,前思春期に発症した気分障害ととらえ,非定型精神病の一型と見なす見方がある一方で,生理的未発達の段階にある若年女性の症状精神病とも捉える考え方もあり,なお結論が得られていない。周期性の精神病性疾患の病態をとらえるためには,trait と state を反映する生物学的指標を確立する必要があり,意識障害に対応した脳波所見の重要性が示唆される。本稿では,若年周期精神病の臨床像と病態,治療について概説したうえで,本疾患の病態を反映する生物学的指標を確立することが,精神病性障害,とりわけ非定型精神病の周期性を理解するうえでモデルとなる可能性について述べた。
  • 赤間 史明, 松本 英夫
    2011 年 21 巻 3 号 p. 205-211
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル オープンアクセス
    児童期統合失調症は成人発症例と連続性があり,ほぼ同じ病態であるという前提で臨床・研究が行われてきた。一方,児童期の気分障害に関して,うつ病については比較的早期からその存在が認知されていたものの,双極性障害についてはその概念さえもいまだ統一的な見解が得られていない状況である。そこで本稿では,児童期の統合失調症と気分障害,特に双極性障害を中心に,文献的な検討,鑑別診断における留意点,発達経過の特徴などからの検討を行った。病前適応・機能,親の喪失体験,脳画像研究において両者に特徴を認めるものの直接比較した報告はほとんどなかった。また,生育歴などの発達経過では,児童期の双極性障害において,臨床症状を横断的に捉えるだけはなく,最近の統合失調症研究にみられるように縦断的なアプローチが必要であると考えられた。今後,特に本邦における双極性障害の臨床的な特徴を症例の丁寧な記載と蓄積によって検討する必要があり,その結果,特に双極性障害の発達過程や発症までの展開を明らかにすることが今後の課題のひとつである。
  • 久保田 泰考
    2011 年 21 巻 3 号 p. 213-216
    発行日: 2011年
    公開日: 2017/02/16
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    近年の複数のメタアナリシス・レビューによれば,成人の双極性障害患者における特性的(trait-like)な認知障害として,注意・処理速度,エピソード記憶,遂行機能が強調されている。これらの認知障害は前頭葉-線条体,および中側頭葉-系の神経システムの機能不全を示唆すると考えられ,寛解期においても患者の社会的機能に大きな影響を及ぼしている。児童の双極性障害における認知障害についての知見は最近急速に増加しており,成人例と共通した特性的な認知障害の報告が相次いでいる。児童の双極性障害の認知研究は,診断概念におけるコンセンサスの不足,高い AD/HD の合併率,多剤併用治療の認知に対する影響といった混乱要因と不可分であり,結果の解釈には注意を要するが,これまで得られた知見は児童の双極性障害と成人例が連続した臨床実体であり,遺伝的・神経発達的異常を反映しているとの見方を支持すると考えられる。
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