日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
最新号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 吉村 玲児
    2018 年 29 巻 4 号 p. 141
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 澤山 恵波
    2018 年 29 巻 4 号 p. 143-146
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    電気けいれん療法(electroconvulsive therapy:ECT)の作用機序は未だに明らかにはなっていないが,難治性のうつ病でもその8割が改善を示す効果的な治療である。しかし乱用の歴史に伴う拒絶反応から感情的な議論が先に立ち,その手技の是非についての議論は先送りされてきた。日本では2002年パルス波治療器が認可され,徐々にではあるがECTにおいても治療の質が問われる時代になってきている。治療の質とは効果だけでなく,安全性や倫理面での配慮も含まれるが,今回我々は特に治療効果に影響を与える1.適応疾患,2.抗けいれん作用のある薬の漸減中止,3.刺激用量の設定,4.発作波の評価,5.閾値上昇への対応,6.術後回診,7.継続・維持ECTについて総論的に示すとともに,当院における取組を紹介する。
  • 川島 啓嗣
    2018 年 29 巻 4 号 p. 147-150
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    ECTの刺激パラメータは,有効性やけいれん閾値,認知機能障害などに影響を与えることが知られている。本稿では,パルス幅をはじめとした刺激パラメータ調節の意義について述べた。前半では,超短パルス波ECTに関する最近の知見について,メタアナリシスを中心に現在までのエビデンスを概観した。認知機能障害の少なさは,患者にとって大きなメリットとなるため,対象に応じた使い分けが重要である。後半では,発作誘発困難例における増強法として,パルス幅を広げる/狭めるなどの,パルス幅調節が有効な場合があることを示した。
  • 嶽北 佳輝
    2018 年 29 巻 4 号 p. 151-156
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    現在,電気けいれん療法(ECT)は無けいれん性手技によるものが中心となっており,この手技では必ず麻酔薬が使用される。麻酔薬はECTにおいて,患者の恐怖心を減弱させる作用だけでなく,ECTの治療自体の有効性・忍容性のけいれん発作に一定の影響を与えていると考えられている。本稿では,本邦のECTで頻用されているpropofolやthiopentalだけでなく,近年使用頻度が徐々に増加している超短時間作用型鎮痛薬remifentanilの静脈麻酔薬への併用や静脈麻酔薬ketamineなどが治療効果やけいれん発作に与える影響について概説する。
  • 高野 晴成
    2018 年 29 巻 4 号 p. 157-162
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    電気けいれん療法(ECT)は確立された治療法ではあるが,作用機序に関しては未解明である。核磁気共鳴画像(MRI),陽電子断層撮像法(PET)などの脳画像はECTの研究にも用いられている。我々はPETと15O-H2Oを用いて,ECTを施行中のうつ病患者の脳血流を経時的に測定した。その結果,全般性けいれん発作最中には,特に脳幹や間脳,基底核,側頭葉内側部で顕著な脳血流の増加がみられ,発作の全般化と中心脳(脳幹および間脳)およびECTの作用機序との関連が示唆された。また,発作後の脳血流は前頭部で低下し,発作後抑制を反映していると考えられた。また,ECTは神経可塑性を促進し,最近のメタ解析は1コースのECT後にはMRIで海馬容積の増加を示している。近年,海外では磁気けいれん療法(MST)の臨床研究が進められている。ECTもMSTも作用機序を推測しながら,より最適な方法を模索することが重要である。
  • 岩田 正明
    2018 年 29 巻 4 号 p. 163-167
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    うつ病の病態仮説は,これまでのモノアミン仮説から,モノアミンの活動の基盤となるシナプスやスパインの異常といった神経可塑性仮説に軸足を移しつつある。ケタミンやその類似薬が可塑性にフォーカスした即効性の抗うつ効果において注目されている一方,うつ病において神経が病的な可塑的変化をきたすメカニズムについては十分に解明されていない。うつ病発症の大きな要因であるストレスは神経の萎縮やスパインの減少を引き起こすが,この過程にうつ病の病態の大きな謎が隠されている。我々はストレスが生体の「免疫機構」によって感知され,その結果脳内で炎症反応が引き起こされることを見いだした。放出された炎症性サイトカインは神経障害を引き起こすことから,過剰な免疫応答の抑制をターゲットとした治療法が,うつ病治療の新しい切り口となる可能性がある。本稿ではその取り組みについて報告する。
  • 北岡 志保
    2018 年 29 巻 4 号 p. 168-172
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    適度なストレスは生体の適応反応を誘導する。一方,ストレスの遷延化は精神疾患のリスク因子となる。このようなストレスによる情動変容のメカニズムには不明な点が多い。近年ストレスによる情動変容における炎症様反応の重要性が確立され,中枢および末梢での炎症様反応が調べられている。脳内では,反復ストレスによる前頭前皮質のドパミン系の抑制にミクログリア由来の炎症関連分子が関与し,反復ストレスによりミクログリアは活性化される。末梢では,ストレスによる内分泌応答は骨髄系細胞を活性化し血中の炎症性サイトカインを上昇させ,ストレスによる交感神経の活性化は血中の好中球・単球を増加させる。さらに,末梢の変化がミクログリアの活性化に関与する可能性が示唆されている。これらの知見は,中枢‐末梢連関が炎症の悪循環を形成することを示唆しており,ストレスによる炎症様反応を標的とした新規抗うつ薬の開発を期待させる。
  • 衣斐 督和
    2018 年 29 巻 4 号 p. 173-176
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    精神疾患の発症および進展には,遺伝的要因と環境要因による分子異常がかかわることから,その病態解明は非常に困難である。近年,精神疾患の病態への活性酸素種(ROS)の関与が示唆されているが,その産生源および標的分子とその制御機構は明らかとなっていない。
    本稿では,うつ様行動発現におけるROS産生酵素NOX1/NADPHオキシダーゼの役割を検証した。その結果,社会敗北ストレスの曝露またはコルチコステロン(CORT)の慢性投与により引き起こされるうつ様行動がNox1遺伝子欠損マウス(Nox1-KO)で減弱した。NOX1がかかわるうつ様行動発現には中脳皮質神経回路がかかわることを見いだした。さらに,NOX1由来ROSの標的分子がNMDA受容体サブユニットNR1であり,NR1の酸化修飾によるBDNF発現減少がうつ様行動の発現に寄与することが示唆された。
  • 西 大輔
    2018 年 29 巻 4 号 p. 177-181
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿ではオメガ3系脂肪酸(特にEPA)の抗炎症作用に焦点を絞り,抗うつ効果との関連について概説した。うつ病の病態メカニズムの一つとして炎症が考えられていること,オメガ3系脂肪酸,特にEPAには抗炎症作用があること,これまでのRCTやそのメタ解析でEPAのうつ病・うつ症状に対する有効性が示されていることから,オメガ3系脂肪酸の抗うつ効果のメカニズムとして抗炎症作用が考えられている。ただ,これまでのRCTは投与量,投与期間などにばらつきがあること,食事から摂取するオメガ3系脂肪酸の量が非常に多いわが国におけるエビデンスがまだ希薄であることなど,現状のエビデンスには限界もある。食事・栄養素を用いたアプローチは副作用の少なさから妊婦や子どもなど幅広い集団に適応可能であり,機序の解明も含めて今後のエビデンスの蓄積と治療・予防への実装が期待される。
  • 加藤 隆弘, 扇谷 昌宏, 桑野 信貴, 瀬戸山 大樹, 康 東天, 神庭 重信
    2018 年 29 巻 4 号 p. 182-188
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,うつ病をはじめとする気分障害において脳内炎症,特に,脳内免疫細胞ミクログリア活性化がその病態生理に重要である可能性が示唆されており,筆者らは10年来ミクログリア活性化異常に着目した気分障害の病態治療仮説を提唱してきた。ヒトでミクログリアの活動性を探る代表的な方法として死後脳の解析やPETを用いた生体イメージング技術が用いられているが,こうした方法だけではミクログリアのダイナックで多様な活動性を十分に捉えているとは言い難いのが現状である。筆者らは,間接的にミクログリア活性化を評価するための血液バイオマーカー研究を推進してきた。一つは,ヒト末梢血単球にGM‐CSFとIL‐34を添加することで2週間で作製できる直接誘導ミクログリア様(iMG)細胞を用いた精神疾患モデル細胞研究であり,もう一つは,血漿・血清を用いたメタボローム解析・リピドーム解析などの網羅的解析研究である。本稿では,こうしたヒト血液を用いてのミクログリアに焦点を当てた橋渡し研究を紹介する。
  • 鳥塚 通弘
    2018 年 29 巻 4 号 p. 189
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 久保田 学
    2018 年 29 巻 4 号 p. 190
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 熊﨑 博一
    2018 年 29 巻 4 号 p. 191
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 藤野 純也
    2018 年 29 巻 4 号 p. 192
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 吉野 祐太
    2018 年 29 巻 4 号 p. 193
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
  • 沖田 恭治
    2018 年 29 巻 4 号 p. 194-195
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
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