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日本生物学的精神医学会誌
Online ISSN : 2186-6465
Print ISSN : 2186-6619
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巻号一覧
35 巻 (2024)
1 号 p. 1-
34 巻 (2023)
4 号 p. 132-
3 号 p. 95-
2 号 p. 46-
1 号 p. 1-
33 巻 (2022)
4 号 p. 147-
3 号 p. 95-
2 号 p. 43-
1 号 p. 1-
32 巻 (2021)
4 号 p. 160-
3 号 p. 113-
2 号 p. 63-
1 号 p. 1-
31 巻 (2020)
4 号 p. 164-
3 号 p. 111-
2 号 p. 55-
1 号 p. 1-
30 巻 (2019)
4 号 p. 139-
3 号 p. 93-
2 号 p. 43-
1 号 p. 1-
29 巻 (2018)
4 号 p. 141-
3 号 p. 91-
2 号 p. 51-
1 号 p. 1-
28 巻 (2017)
4 号 p. 151-
3 号 p. 107-
2 号 p. 55-
1 号 p. 1-
27 巻 (2016)
4 号 p. 175-
3 号 p. 105-
2 号 p. 59-
1 号 p. 1-
26 巻 (2015)
4 号 p. 173-
3 号 p. 127-
2 号 p. 73-
1 号 p. 1-
25 巻 (2014)
4 号 p. 175-
3 号 p. 125-
2 号 p. 59-
1 号 p. 1-
24 巻 (2013)
4 号 p. 177-
3 号 p. 129-
2 号 p. 79-
1 号 p. 1-
23 巻 (2012)
4 号 p. 237-
3 号 p. 163-
2 号 p. 89-
1 号 p. 1-
22 巻 (2011)
4 号 p. 225-
3 号 p. 149-
2 号 p. 73-
1 号 p. 3-
21 巻 (2010 - 2011)
4 号 p. 229-
3 号 p. 155-
2 号 p. 61-
1 号 p. 3-
前身誌
脳と精神の医学
27 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
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熊本地震に思うこと
佐野 輝
2016 年 27 巻 4 号 p. 175
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_175
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(507K)
緑茶成分テアニンの向精神作用について
功刀 浩, 太田 深秀, 若林 千里, 秀瀬 真輔, 小澤 隼人, 大久保 勉
2016 年 27 巻 4 号 p. 177-181
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_177
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近年,緑茶の飲用頻度が高いとうつ病など精神疾患のリスクが低いことが指摘されている。緑茶特有の成分であるテアニン(L-theanine:N-ethyl-L-glutamine)は,グルタミン酸に類似したアミノ酸で,リラックス効果があることが知られていた。筆者らは動物実験により,テアニンはprepulse inhibition[PPI]で評価した感覚運動ゲイティング障害を改善する効果があるほか,持続的投与では強制水泳テストの無動時間を減少させ,海馬での脳由来神経因子の発現を高めるなど抗うつ様効果も認める結果を得た。健常者を対象にテアニン(200mgまたは400mg)を単回投与するとPPIが上昇することを見いだした。慢性統合失調症患者に8週間投与したところ,陽性症状や睡眠を改善する効果がみられた。大うつ病患者に対する8週間のオープン試験では,うつ症状,不安症状,睡眠症状に加えて認知機能の改善が観察された。以上から,テアニンは多彩な向精神作用をもち,統合失調症やうつ病といった精神疾患に対して有用である可能性が示唆された。
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(697K)
オメガ3 系脂肪酸による精神疾患へのアプローチ
西 大輔, 松岡 豊
2016 年 27 巻 4 号 p. 182-187
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_182
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本稿では,栄養素のなかでヒトを対象とした臨床研究が多いオメガ3系脂肪酸に関して,精神疾患・精神症状への有効性を検討した先行研究を,ランダム化比較試験(RCT)を中心に概観した。このうちうつ病に関しては,数多くのRCTやそのメタ解析が出版されているおり,EPAが主成分のサプリメントを用いた場合はオメガ3系脂肪酸に一定の抗うつ効果があることが示されている。その一方で,これまでのRCTには投与量,投与期間などにばらつきがあること,食事から摂取するオメガ3系脂肪酸の量が非常に多いわが国におけるエビデンスがまだ希薄であることなど現状のエビデンスの限界も合わせて紹介した。また,うつ病以外の精神疾患・精神症状に対する有効性を示したRCTは限られているが,PTSDに関して筆者らが実施したRCTと,統合失調症の発症予防に関する国際的にも知名度の高いRCTについて紹介した。食事・栄養素を用いたアプローチは副作用の少なさから妊婦や子どもなど幅広い集団に適用可能であり,機序の解明も含めて今後のエビデンスの蓄積と治療・予防への実装が期待される。
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(623K)
ブロッコリースプラウトを用いた精神疾患の発症予防の可能性
橋本 謙二
2016 年 27 巻 4 号 p. 188-191
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_188
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近年,精神疾患の病態に酸化的ストレスや炎症がかかわっていることがわかってきた。例えば,統合失調症患者やうつ病患者の血液中の炎症性サイトカイン濃度が,健常者と比較して有意に高い事が報告されている。以上のことから,抗酸化作用や抗炎症作用を有する化合物は,これらの精神疾患の予防薬・治療薬になりうる可能性がある。本稿では,統合失調症やうつ病の発症予防の可能性としてのブロッコリースプラウト等の野菜に含まれているスルフォラファンについて考察する。
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(585K)
精神疾患の客観的補助診断法─ NIRS の経験から
福田 正人, 武井 雄一, 青山 義之, 櫻井 敬子, 小野 樹郎, 成田 秀幸, 成田 耕介
2016 年 27 巻 4 号 p. 192-196
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_192
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光トポグラフィー検査は,うつ病を対象とした「抑うつ状態の鑑別診断補助」として2014年より保険適用拡大となり,精神疾患のための臨床検査の第一歩となった。保険診療としての検査の概要と普及の取り組みを説明するとともに,承認に至る経過を紹介する。精神疾患の研究において用いられるさまざまなバイオマーカーを実用化することで当事者中心の精神医療を推進する最初の試みとして,「鑑別診断補助」という位置づけについての十分な理解が求められる。
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(649K)
脳構造画像による統合失調症の判別
根本 清貴, 田村 昌士, 織内 直毅, 橋本 亮太, 新井 哲明
2016 年 27 巻 4 号 p. 197-201
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_197
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脳画像解析が発展するにつれ,統合失調症では,帯状回前部,内側前頭前野,下前頭回,側頭葉,海馬,扁桃,視床,島回といった領域が萎縮することが知られてきている。現在,これらの知見を用いて構造MRIで統合失調症と健常者を判別しようとする試みが行われてきている。黎明期には,マニュアルトレーシングと多変量解析での判別であったが,現在の主流は,ボクセル・ベース・モルフォメトリーや皮質厚解析といった自動化がなされているソフトウェアによりデータを抽出し,その後,データを機械学習によって特徴量を抽出するというものである。現在,70〜90%の判別率は得られているが,臨床応用はまだなされていない。普及のためには,簡便な前処理法を確立すること,MRIスキャナーの差を最小限にできること,また,ほかの検査との適切な組み合わせを見いだしていくことが必要である。
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(615K)
眼球運動を用いた統合失調症の客観的補助診断法
三浦 健一郎, 橋本 亮太
2016 年 27 巻 4 号 p. 202-207
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_202
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多くの精神疾患では,その原因や病理が未解明であり,診断に十分な感度を持つ疾患特異的な客観的指標が確立されていないという問題がある。眼球運動は脳の情報処理を反映する神経生理学的指標であり,精神疾患では特徴的な異常が認められることが多い。したがって,眼球運動の計測が上記の問題を解決する糸口になる可能性がある。統合失調症では,呈示された視標と反対の位置を見るアンチサッケード課題でのエラー率の増加,動く視標を見るスムースパシュート課題の障害,図形や写真を見るフリービューイング課題での探索眼球運動の減少などが知られている。このような特徴は統合失調症の鑑別に有効なマーカーと考えられている。われわれは統合失調症の客観的補助診断法の確立のため,眼球運動障害を特徴化できるスコアの開発を行ってきた。本稿では,眼球運動の異常,眼球運動を用いた鑑別,客観的診断法の開発に向けた現状と今後の課題について述べる。
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(671K)
精神疾患における客観的な補助診断法の今後の方向性
橋本 亮太, 山森 英長, 安田 由華, 藤本 美智子, 藤野 陽生, 三浦 健一郎, 福永 雅喜, 武田 雅俊
2016 年 27 巻 4 号 p. 208-213
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
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https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_208
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精神疾患の診断は医師が症状を診ることによりなされており,客観的な検査等による診断法は未だ確立していない。問診によって,診断に必要な症状や経過の情報を得て,正しく診断するためには,十分な専門的トレーニングが必要なだけでなく,十分な時間をかけて診察する必要がある。臨床現場では,限られた診療時間の中で必要な情報を得る困難さがあり,客観的・科学的診断法の開発が必要とされている。本稿においては,精神疾患診断の歴史とアメリカ精神医学会のDSMそして米国精神衛生研究所のRDoCの位置づけを解説する。そして有力な客観的補助診断法候補の一つである認知機能障害について,COCORO(認知ゲノム共同研究機構)のオールジャパンの精神疾患の多施設共同研究による臨床応用化の道筋を概説する。最後に,新たな統合失調症の診断基準案について,未来への展望を含めて紹介する。
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(838K)
わたしの研究
國井 泰人
2016 年 27 巻 4 号 p. 214-215
発行日: 2016年
公開日: 2018/07/20
DOI
https://doi.org/10.11249/jsbpjjpp.27.4_214
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