概要. 空間3もしくは2近傍,時間一階のファジーセルオートマトンに対して,時間が十分に経過した後に得られる漸近解の厳密解析を行った.その際に,(i)サイトごとに単調性がある,(ii)リヤプノフ関数が存在する,(iii)系の最大値・最小値が単調に変化する,という性質に注目して解が漸近的に一様あるいは定常になることの証明を行った.
概要. 周波数領域が制限されたフーリエ変換に対して,大浦による連続オイラー変換を用いた近似公式があり,田中によってその誤差解析が行われていた.本論文では,指数関数的に減衰する関数のフーリエ変換に限定して,関数近似法の一つであるSinc法と大浦の公式を組み合わせることで全周波数領域におけるフーリエ変換の近似公式を構築し,その誤差解析を行い数値実験で確かめた.また,与えられた近似誤差を達成する方法も考案した.