概要. DE型数値積分公式に用いられるDE変換は,Sinc近似を用いて数値積分以外の様々な数値計算に応用されている.一方,数値積分に用いられる変換変換としてはIMT型変換があるが,これは周期関数に対するSinc 近似を用いて様々な数値計算に応用されると期待される.本論文では,そのアイディアに基づく数値不定積分の方法を提案する.
概要. 離散型データにおいて,依存構造がD-vine t copulaで構成されたモデルの場合に,データ拡大法とリバーシブルジャンプマルコフ連鎖モンテカルロ法を併用し,独立コピュラを検出することで,新たなモデル選択とパラメータ推定手法を提案する.また,数値実験により,提案した手法が十分なパラメータ推定精度を有することが示された.
概要. 非線形スカラー方程式の数値解法では,後方値を用いない多点反復法が多く用いられる.これらの解法では,1ステップ当りの関数評価がm+1 (m≥ 1)回であれば,到達可能な収束次数は2mであるという予想(Kung-Traubの予想)がある.本論文では,これら最高次数の解法の計算コストを考察し,演算精度が可変の場合はm=1の解法が最高速であり,逆に,演算精度が固定されている場合は,mが大きいほど高速であることを示している.