本研究は全米ソーシャルワーカー協会(NASW)のオーラルヒストリーインタビューより,バートレットに関するものを資料解題として紹介する.またこのインタビューより,1970年の著作The Common Base of Social Work Practiceについて,その背景や考え方を検討することを目的とする.その結果,この著作はビル・ゴードンの影響を受けたこと,また1961年の著作Analyzing Social Work Practice by Fieldsが大きく関係していたこと,さらにアセスメントという用語についての考えなどを,バートレット本人の説明を加えて明らかにした.これらより,1970年の著作の成り立ちなどに知見を得ることができ,またソーシャルワーク統合化の初期段階の状況を再考することができた.