健康な小型犬24頭の卵巣子宮摘出術に対して、モルヒネ(0.5 mg/kg, n=10 皮下投与)またはレミフェンタニル(0.6
μg/kg/分, n=7 および1
μg/kg/分, n=7の持続静脈内投与)を使用しイソフルランの減少効果を検討した。術中平均イソフルラン濃度はモルヒネ群が1.82 ± 0.21%であるのに対し、Remi-1
μg CRI群では0.69 ± 0.25%、Remi-0.6
μg CRI群では0.89 ± 0.25%であり有意差が確認された。体温、心拍数、終末呼気炭酸ガス分圧、平均動脈圧に群間の有意差はなかった。今回の検討から、犬の外科手術維持に必要なイソフルラン濃度は、レミフェンタニルの用量に依存して減少することが可能であった。
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