動物臨床医学
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12 巻, 2 号
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Review Article
Original Article
  • 船津 敏弘, 前田 紀子, 谷矢 隆介, 山本 奈美絵
    2003 年 12 巻 2 号 p. 87-91
    発行日: 2003年
    公開日: 2007/11/02
    ジャーナル フリー
    犬のボディ・コンディション・スコア(BCS)について、年齢、犬種、性別、飼育形態などの観点から検討を行った。さらに各種疾病におけるBCSの変化について調査した。子宮蓄膿症、皮膚病および跛行症例においてはBCS 5の症例が多かった。泌尿器疾患、消化器疾患においてはBCS 2の症例が多かった。循環器、肝臓疾患、腫瘍などではBCS 5およびBCS 1の両方が多い傾向が認められた。
     死亡原因別にみると心不全はBCS 4のものとBCS 2の例が多かった。心不全で長期的な管理ができた例、および腎不全の症例ではBCS 2が多かった。肝障害ではBCS 5が多く、糖尿病ではBCS 5とBCS 1の症例に分かれた。犬のBCSの変化には十分注意することが重要であると思われた。
  • 佐藤 基佳, 佐々木 雄介, 望月 均, 上野 博史, 山田 一孝, 大谷 昌之
    2003 年 12 巻 2 号 p. 93-98
    発行日: 2003年
    公開日: 2007/11/02
    ジャーナル フリー
    乳牛のビタミンB群製剤の適正な補給を目的に、健康牛(泌乳中期および乾乳期)と新生子牛のビタミンB1、B2、B6、B12の血中濃度を測定した。泌乳中期群(n=5)ではB1、B2、B6、B12の血中濃度は51.2±1.2ng/ml、92.1±3.9ng/ml、37.8±1.7ng/ml、220.2±16.3pg/ml、乾乳期群(n=4)では39.5±3.3ng/ml、75.2±4.6ng/ml、42.6±2.2ng/ml、406.8±48.1pg/mlで、泌乳中期群と比較してB1、B2で低値、B12で高値(p<0.05)を示した。新生子牛群(n=9)では、出生直後のビタミンB1、B2、B6、B12の血中濃度は47.0±3.6ng/ml、169.9±6.7ng/ml、4.1±0.2ng/ml、357.4±44.2pg/mlで、生後20日目では30.0±1.4ng/ml、130.9±6.4ng/ml、16.5±0.6ng/ml、230.4±13.9pg/mlを示し、ビタミンB6を除くビタミンB群の血中濃度は生後漸減した。
     以上の成績から飼養状況および個体の状況により血中濃度が異なるため、適正な補給に当たっては対象牛のビタミンB群の血中濃度を把握し、今回の測定値を参考として適量の薬用量の決定が必要であると考えられた。
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