昼夜・天候を問わず撮像可能なCOSMO-SkyMed 衛星を用いて水稲の作付地を検出する手法を提案した。田植時期と水稲生長時期の二時期の高分解能モード画像(1m/pixel, 10km×10km)と水田筆区画のGIS データを用いて、作付地の抽出を行った。約30haの調査対象圃場において、撮像時期に同期させてグランドトゥルースを取得し、圃場1筆ごとの被覆状態を記録した。以下の3 つの手法に対してそれぞれ精度検証と評価を実施した:A)二時期の単画像を用いた目視判読、B)カラー合成画像を用いた目視判読、C)カラー合成画像を用いた半自動抽出。精度評価の結果、B とC で98%を超える正答率(面積割合)が得られ、カラー合成画像を用いた手法で高い精度が実現した。こうした結果から、高分解能X バンドSAR 衛星による水稲作付地の検出が高い精度で行い得ることが示された。
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