システム農学
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15 巻, 1 号
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投稿論文
  • 竹澤 邦夫
    1999 年15 巻1 号 p. 1-7
    発行日: 1999/04/10
    公開日: 2023/12/04
    ジャーナル オープンアクセス
    複数の予測モデルを合成してより優れたモデルを構築するための方法として、樹形モデルにバギング(Bagging(Bootstrap AGGregatING))を組み合わせた方法を提案する。この方法を用いれば、樹形モデルを用いているにも関わらず連続的な推定値が得られ、通常の樹形モデルよりも予測誤差が小さくなる。シミュレーションデータを使った結果も米の収量予測への適用例も、この方法がモデル合成の有力な手段であることを示している。
  • 鳥谷 均, 米村 正一郎, 横沢 正幸
    1999 年15 巻1 号 p. 8-16
    発行日: 1999/04/10
    公開日: 2023/12/04
    ジャーナル オープンアクセス
    気象庁気象研究所大気・海洋結合モデル(MRI-CGCM)の気候変化シナリオと水稲の生育・収量予測モデル(SIMRIW)を用いて、日本における今後100年間の水稲の潜在収量を予測した。この研究では、代表的な水稲の品種として、「コシヒカリ」と「きらら395」を選んだ。また、移植日に関しては、現行のままである場合と気候変動に適するように変化させた場合について予測した。その結果、移植日が現行のままであると仮定した場合、筑後とつくばでは今後100年間に「コシヒカリ」の栄養生長期間が現在と比較して16~19日短くなり、潜在収量は約15%減少することが予測された。しかし、気候変動に適するように移植日を変化させれば、栄養生長期の長さを確保できるため、「コシヒカリ」は現在の潜在収量に比べて10~15%の増収が見込まれる。一方、札幌と旭川で栽培されている「きらら395」の潜在収量は、移植日が現行のままであっても100年後には20%以上、移植日を気候変動に合わせると約25%以上の増収が見込まれる。さらに、30~40年後には、現在「コシヒカリ」の栽培が不可能である東北北部から北海道においてもその栽培が可能となり、100年後には潜在収量が8t ha-1を越えることが予測された。
  • 鈴木 大助, 唐崎 卓也
    1999 年15 巻1 号 p. 17-26
    発行日: 1999/04/10
    公開日: 2023/12/04
    ジャーナル オープンアクセス
    肥料取締法に基づいて肥料の生産業者、輸入業者から農林水産大臣に登録申請された肥料の銘柄に関する検索、肥料、土壌改良材の生産、輸入業者名に関する検索および肥料取締法関係通達に関する検索をWWWを介して実行できるシステムを開発し、システム構築上の問題点について検討した。特にWWW上での情報提供についてハイパーテキストによる場合と検索システムによる場合についての長所・短所を検討するとともに、検索システムの開発で用いたCGIスクリプト言語(Visual BasicおよびJPerl)の違いによる検索速度の比較、システムの管理・運用について検討した。この結果、公開するデータの内容に応じて適用すべき手法が異なることを明らかにするとともに、市販のデータベースソフトで構築したデータベースを簡易にインターネット上で公開する手法を提示した。
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