システム農学

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野菜10品目と果実10品目を対象に、1986年から1990年の大田市場のデータを用いて、『青果物流通統計旬報』（以下、『旬報』）と青果物市況情報（以下、「市況」）の旬別集計値（数量および価格）の関連性を分析した。その結果、数量においては、すべての品目で市況値が『旬報』値を平均で3％～19％下回り、価格においては、すべての品目で「市況」の平均価格が『旬報』値を5％～85％上回ることが明らかとなった。一方、「市況」の安値は、ほとんどの品目（20品目中18品目）で、『旬報』値の水準に最も近く、『旬報』値の78％から119％の範囲に入っている。次に『旬報』値と「市況」値の変動パターンに着目すると、数量においては、20品目中14品目で『旬報』値の変動の90％以上が「市況」値を説明変数とする回帰式で説明できる。また、価格については、20品目中14品目において「市況」平均価格を説明変数とする回帰式で、変動の80％以上が説明できることが明らかとなった。「市況」値をこれらの回帰式に代入して1991年の『旬報』値を推定した場合、数量においては、20品目中10品目で±10％の推定誤差内での的中率は0.8以上である。また、価格においては20品目中7品目で、±10％の推定誤差内での的中率が0.7以上である。

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