腸内細菌学雑誌
Online ISSN : 1349-8363
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24 巻 , 3 号
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総  説
  • 園山 慶
    原稿種別: 総  説
    2010 年 24 巻 3 号 p. 193-201
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/13
    ジャーナル フリー
    肥満およびそれに関連した糖尿病などのメタボリックシンドロームの増加は世界的な問題となっている.最近の研究により,腸内細菌叢がこれらの疾患に関与する環境要因のひとつであることが明らかになってきた.無菌マウスを用いた研究は,腸内細菌が宿主における食餌からのエネルギー獲得および脂質・エネルギー代謝に影響することにより体脂肪蓄積に重要な役割を果たしていることを示唆した.また,肥満個体と正常体重個体との間で腸内細菌叢が異なることが,実験動物およびヒトにおいて観察された.さらに,腸内のグラム陰性細菌由来のリポ多糖が体内に移行して代謝性エンドトキシン血症を生じ,それが白色脂肪組織における軽度炎症,さらには全身性のインスリン抵抗性に寄与することが示された.これらの知見は腸内細菌叢が肥満およびメタボリックシンドロームの予防・治療の標的となりうることを示唆する.実際,プレバイオティクスおよびプロバイオティクスがこれらの疾患を予防・改善することが報告されている.本総説では,この数年で急速に進展した腸内細菌叢と肥満およびメタボリックシンドロームとの関係に関する研究を紹介する.
  • 佐藤 隆一郎
    原稿種別: 総  説
    2010 年 24 巻 3 号 p. 203-209
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/08/13
    ジャーナル フリー
    高齢社会を迎えた日本において生活習慣病患者数は増加の一途をたどっている.このような状況に基づき予防医学的な見地から,メタボリックシンドロームの概念は誕生した.メタボリックシンドロームは,腹部肥満やインスリン抵抗性などいくつかの代謝にかかわる危険因子の組み合わせを含む.本稿ではメタボリックシンドロームの定義とこれまで明らかにされている発症メカニズムについて解説する.
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