腸内細菌学雑誌
Online ISSN : 1349-8363
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13 巻 , 1 号
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  • 名倉 泰三, 村口 博俊, 内野 敬二郎, 有塚 勉, 辨野 義己
    1999 年 13 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1999年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    健康成人7名に, 1日摂取量として5gのラフィノースを含有するスープとプラセボスープを各2週間摂取させ, 糞便内菌叢および糞便成分に及ぼす影響を比較した.また健康成人32名に, ラフィノーススープとプラセボスープをクロスオーバーデザインにて各2週間摂取させ, 排便習慣に及ぼす影響を比較した.糞便中のBifidobacteriumの菌数および占有率は, ラフィノーススープ摂取期間中に有意に増加し, アンモニアおよびインドール濃度も有意に減少した.また排便習慣の調査では, 便秘傾向群 (n=26) において, ラフィノーススープ摂取期間中, 排便日数および総排便回数が有意に増加した.以上の結果から, ラフィノース含有スープが腸内菌叢を改善し, 便通を促進することが明らかとなった.
  • 境谷 有希子, 結城 功勝, 中島 文彦, 中西 信吾, 田中 秀俊, 田中 隆一郎, 諸富 正己
    1999 年 13 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 1999年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    軽種馬の腸内フローラ構成とその成立過程を調べるため, 北海道の4牧場で出生した仔馬27頭について, 出生直後の胎便と, 生後3, 7, 14, 30および60日目の糞便を採取し, フローラ構成および短鎖脂肪酸組成を分析した.また同時に下痢の原因病原体であるロタウィルスおよびサルモネラ感染の有無を調べた.胎便は無菌であることが確認できた.生後3日目では全ての検体から糞便湿重量1g当たりの対数値で平均109.4の菌が検出された.また生後3日目ですでにバクテロイデス, 大腸菌群, 腸球菌, およびレシチナーゼ陽性クロストリジウムは全ての検体から検出され, 乳酸桿菌, ブドウ球菌, バチルスの検出率はそれぞれ81, 50および62%であった.日齢に伴う各菌群の検出率と菌数の推移は菌群ごとに異なった.大腸菌群およびクロストリジウムにっいては菌種の同定を行った.大腸菌群のほとんどはEscherichia coliと同定されたが, 27個体106検体から分離同定された103株のE.coliすべてはO 157抗血清とは反応しなかった.馬の下痢症と関連が示唆されているα 毒素産生Clostridium perfringensは, 3日目, 7日目では全例から高いオーダーで検出されたが, 60日目にはすべての検体から検出されなくなったことより, 馬では出生直後の一過性の定着菌であることがわかった.また今回の実験期間中には, ロタウィルスおよびサルモネラは検出されなかった.
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