土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
73 巻, 1 号
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和文論文
  • 高橋 信補, 武本 剛, 足立 進吾
    2017 年 73 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/01/20
    ジャーナル フリー
     一中規模事業体が所有する漏水事故履歴データ,全配水管の属性データ,管路の敷設替えコストデータなどから漏水事故1件当たりのコストや事故率曲線を算出し,これらを用いて供用年数の関数として管路のライフサイクルコストカーブを求めた.更に,同コストを最小にする経済的な更新時期を算出した.最適更新時期は管種VP(口径:50mm~150mm)で40年から50年,管種SP(口径:75mm~150mm)で45年から50年になり,法定耐用年数に近い結果となった.また,漏水コストなど,ばらつきを持つと考えられる複数パラメータを変化させる感度分析を実施した結果,更新時期が最大で10年程度早まる,あるいは,遅くなることがわかった
  • 押部 洋, 大坂 典子, 李 玉友
    2017 年 73 巻 1 号 p. 11-19
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/02/20
    ジャーナル 認証あり
     ディスポーザー排水対応の小型高効率メタン発酵システムを確立するために,サイフォン撹拌機構および担体を組み合わせた新規メタン発酵リアクターを設計し,連続処理を行って性能を評価した.基質にはディスポーザー処理後の濃縮された生ごみを想定したTS濃度4%の模擬基質を用いた.高温55℃条件下で,CODCr容積負荷12 kg/m3/dまで安定的に発酵することと,担体による流出水のろ過効果により完全混合型リアクターよりも有機物除去率が向上することが示された.さらに,中温に対する高温条件の効果として,同じ容積負荷における投入固形物あたりのメタン回収量がCODCr容積負荷6 kg/m3/d以上で多くなることが確認された.以上より,新規設計したリアクターはディスポーザー処理後の濃縮された生ごみに適用可能であると結論づけた.
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