ダム工学
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20 巻, 1 号
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論文
  • 三石 真也, 角 哲也, 尾関 敏久, 松木 浩志
    2010 年 20 巻 1 号 p. 6-15
    発行日: 2010/03/15
    公開日: 2010/03/27
    ジャーナル フリー
    多目的ダムの洪水時の操作にあっては,迎洪水位が制限水位よりも低い場合に規定がなく,遅れ操作の発生と治水容量内における過貯留がまれに報告されている。これらの現象を未然に防止し,ダムの治水機能をより適切かつ効果的に発揮させるためには,水位放流方式によるすり付け操作の実施が有効と考えられる。本論文は,過去の実洪水データを活用して,その有効性を検証するとともに,下流河道水位上昇速度などの問題点を明らかにし,改良策を提案するものである。
報告
  • 桑野 陵一, 上馬場 靖, 藤岡 宏文
    2010 年 20 巻 1 号 p. 16-29
    発行日: 2010/03/15
    公開日: 2010/03/27
    ジャーナル フリー
    木戸ダムは,福島県に建設された堤体積約50万m3の重力式コンクリートダムである。本工事では,日本で初めてRCDコンクリートの製造にJIOCE式高速連続ミキサを採用した。また,ダムの仮設備では,ケーブルクレーンの自動化を適用することでダムコンクリート打設の効率化を図り,堤内構造物には通廊をはじめとし,積極的にプレキャスト製品を適用し,施工の合理化を図った。本報では,本工事におけるRCDコンクリートの品質結果などの施工実績,JIOCE式高速連続ミキサ,ケーブルクレーンの自動化の実績およびプレキャストの適用事例などについて述べる。
  • 福島 伸二, 谷 茂
    2010 年 20 巻 1 号 p. 30-43
    発行日: 2010/03/15
    公開日: 2010/03/27
    ジャーナル フリー
    本稿は,液状化を考慮して設計された新設堤体のゾーニングパターン事例を参考にして,築造年代の古いフィルダムの堤体改修における液状化対策のためのゾーニングパターンについて検討したものである。既設堤体の液状化対策のためのゾーニングパターンは,新設堤体における場合に比較すると,堤体内にフィルターゾーンを効果的に配置することが難しいためにゾーニングの自由度は低く,既設堤体の液状化しやすさの程度や領域の大きさに応じて上・下流側にシェルゾーンによる上載圧を加えてせん断抵抗を高める,フィルターゾーンにより過剰間隙水圧を消散させるためのゾーニングが基本となる。
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