ダム工学
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4 巻, 16 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 竹内 良夫
    1994 年 4 巻 16 号 p. 5-17
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 角屋 睦
    1994 年 4 巻 16 号 p. 18-22
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ダム管理上問題となる諸点の内、次の3点の実用的解決法を述べている。豪雨時のダム流入量の確率的予測は、豪雨の95%を占める1山及び2山降雨のピーク位置を考慮して作成した降雨を、長短期流出両用モデルに入力してダムへの流入量を算定すれば、それぞれの発生確率を加算することにより行える。実時間洪水予報は、流出モデルにカルマンフィルターを併用することにより解決できる。数カ月先までの実時間的渇水予測は、確率的に推定される小降水量系列を長短期流出両用モデルに入力することにより可能になる。
  • 黒田 晃
    1994 年 4 巻 16 号 p. 23-30
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 中村 昭, 安田 成夫, 岩下 友也
    1994 年 4 巻 16 号 p. 31-44
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    1993年に、北海道においてマグニチュード7.8の2つの大規模地震 (1993年釧路沖地震および1993年北海道南西沖地震) が発生した。本文では、地震時にダムにおいて観測された地震加速度記録の解析を告い、基礎岩盤で記録された地震動の最大加速度や卓越周期と震央距離の関係、ダム型式毎の天端加速度応答倍率、および堤体固有振動周期とダム堤高の関係について整理し、理論式や経験式と比較検討した。また、両地震により生じたダム堤体の被害および変状を報告すると共にその原因について解析、考察した。
  • 菊池 愛子, 幕田 宏, 重永 憲明, 川上 善道, 大坪 敬
    1994 年 4 巻 16 号 p. 45-53_1
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ゴム等の超弾性物体の応力および変形解析プログラムを開発し、ゲート水止め時のゴムの挙動の健全性を理論面から検討する手段を得た。ゴムは大変形と非圧縮の特性を持ち、特に水密ゴムのように強い圧縮応力が働くと解法が不安定となる。本研究では材料の非圧縮性の取扱いに精度のよいLagrange未定乗数法を採用するとともに、反復計算中の変位増分量を制御することにより収束性を改善し、実用的な解析法を開発した。
    主な結果として、水密ゴム圧着式に関してはゲート全閉時のゴム変形挙動のシミュレーションにおいてゴムの押さえ板及び扉体への圧着状態がよく実現象を再現していることを確認した。また水密ゴム摺動式に関しては扉体の移動とともにゴムが押し込まれる移動境界問題について理論的検討が可能になった。
  • 高橋 準一, 加藤 鎌之, 後藤 寿信
    1994 年 4 巻 16 号 p. 54-68
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    軟弱地盤上のアースフィルダムは、堅硬な岩盤基礎上の一般的なアースフィルダムとは異なり、常識的と思われる断面のダムでも、その安定性に問題がある。最大深40mの軟弱地層を有する宮城県北部の長沼ダムでは、円弧すべりの計算安全率が安定のための基準値である1.2を満足するために、地盤改良としてグラベルコンパクションパイルを採用した。安定性上効果的で経済的である改良パターンを決定し、堤体と同程度の規模の試験盛土によって地盤、堤体の動態観測を行い、その安定性を確かめ、パイル施工により懸念される新たな浸透問題を、現地通水試験によって明らかにして、アースフィルダムの安定性について総合的に評価した。
  • 本多 正市, 和田 正道, 高畑 研
    1994 年 4 巻 16 号 p. 69-77
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ダム建設工事において、コンクリート打設時の打継面に発生するレイタンスを除去するグリーンカット作業のために、高圧水とブラシを使った2タイプの打継面処理機を開発した。本報文は、2機種の紹介と高圧水タイプの打継面処理機の適用性についての考察を報告するものである。高圧水タイプの打継面処理機については、合理的な機械操作方法を研究する目的で異なる種類のコンクリートの打設条件のもとで、カッティング条件 (水圧・ノズル高・走行速度) を変えてグリーンカット試験を行った。その結果、良好な仕上がり状況が得られる高圧水のエネルギーとコンクリート圧縮強度の関係に着目してデータを整理すると、高圧水タイプの打継面処理機の適用範囲が実験的に求められた。さらに、この関係図から適切な打継面処理を行うための機械の初期設定条件の目安を得ることができた。
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