可動壁炉を用いて単味炭および配合炭の押力を測定し, 石炭およびロークスの性質との関係を検討した。
本邦炭の最高押力は米国炭より低く, 鹿町炭が0.19kg/cm2で特に高いほか大体0.13kg/cm
2以下である。著者の用いた可動壁炉では約0.09kg/cm
2以上め押力を示す石炭は危険とみなし得る。コークスボタン指数, 燃料比, シャッタ強度と押力との関係を検討した。粘結炭と不粘結物, 粘結炭と粘結炭の2~3成分配合炭の最高押力と配合比との関係を研究した結果, 粘結炭に不粘結物を配合すると最高押力は不粘結物の増加とともに直線的に降下し, 粘結炭を配合すると配合比のある点において二成分のいずれの押力よりも低い押力の最低値が存在する。
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