燃料協会誌
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40 巻, 2 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 佐野 孝一
    1961 年 40 巻 2 号 p. 81
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 中柳 靖夫
    1961 年 40 巻 2 号 p. 82-87
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    筆者は日本の石炭研究者間で論議が交わされている石炭組織学の原則論のみについてのべた。石炭を一種の変成岩 (有機変成岩) と規定し, 石炭組織学的研究には, 石炭を沈積物としての研究と, 石炭化過程についての研究がなされなければならない。前者においては, その基礎は石炭の岩石学的分類であり, 有機物の沈積について取扱わねばならぬ。有機質の沈積では, 比重や粒度による選別よりも, 腐朽分解がより強く影響するから, この分類は腐朽分学解を基礎につくらねばならぬ。石炭化度の研究は変成作用の究明に効果的である。これは顕微鏡による種々の成分の反射率の測定が最も有効であり, この点に関しては, 本研究は石炭物理学とくに石炭光学の分野にすぎぬ。
    石炭は種々のマセラル混合物からなつており, 狭義の石炭組織学とはこのような混合物の状態の分類にもとずき系統的記述を行う科学の一分野である。マセラルはそれぞれの光学性を有しているから, 石炭組織学の基礎はマセラル光学といえる。
    石炭組織学は, 狭義の石炭組織学に基づいている一方, 石炭物理学および石炭化学にも基づいている。日本における石炭化学者は一般に石炭が一種の岩石であるという認識をしていない。もしこの認識に重要性を感じなければ, 石炭化学は発展しないといつても過言でない。
  • 安東 新午, 神谷 佳男
    1961 年 40 巻 2 号 p. 88-95
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    アルカリ水溶液中で石炭を酸素酸化しベンゼンカルボン酸を主成分とする芳香族酸を製造する方法について概説した。使用石炭の炭化度が低いと酸化反応は低温でも容易に進行するが, 芳香族酸の収量が低い。鹿町炭は最も適当な原料の一つで水可溶芳香族酸の収量は約61%に達するが, 他の石炭でも気相空気酸化や低度の乾留を前処理として行なうと良好な収量が得られる。反応温度, 酸素圧, 撹拝状態およびアルカリ使用量は反応速度に大きな影響を及ぼす重要な因子であるが, アルカリ使用量が少ない場合には反応機構が変化するため生成酸の収量が低くなる。炭酸ソーダを使用し生成する炭酸ガスを連続的に反応室外に除去しながら酸化する方法は, 腐蝕が少なく, アルカリの回収も容易であるため, 工業的に最も有利な方法と考えられる。最適反応条件では約61%の収量で水可溶芳香族酸が生成し, その中43%はべンゼンカルボン酸類であり, 約3%がナフタリンカルボン酸, 約10%が2~3環のべンゼン核を母核とするカルボン酸であり, 他の酸は熱に対して比較的不安定で極性の強い母核構造を有するものである。ブチルエステルの用途, ベンゼンカルボン酸類の分離法, テレフタル酸などのジヵルボン酸の生成法についても概説した。連続的反応装置を設計する場合の問題点を述べ, 10t/日の石炭を酸化する装置について物質収支および熱収支を計算し, フローシート並びに各部分の温度と生成量を示した。
  • 煽石煽飛性の殺消
    塩田 利一, 中村 久稔
    1961 年 40 巻 2 号 p. 96-105
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    風化, 粉砕および予熱などによる煽石煽飛の殺消法を研究した。
    煽石の煽飛性を風化や予熱で殺消させる時, 決して一様に煽飛性が減少するものでなく, 大きな波を打つて変化し場合によれば, 原試料の煽飛性を上廻る場合すらみうけられる。しかし実際に風化のみで殺消することはほとんど不可能に近いが, 粉砕ではかなりの程度また予熱では400℃1/2hrsの処理でほぼ完全に殺消せしめ得る。
    しかしこれらの諸法は決して煽石の煽飛性を本質的に破壊するものでないが, これについては他日研究したいと思う。
    なお筆者は煽石の煽飛性を定量的に測定できる簡単な装置を自作使用した。
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 105a
    発行日: 1961年
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
  • イオウ含有量の分布
    村田 富二郎
    1961 年 40 巻 2 号 p. 106-119
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    前報にひきつづき石炭分析値の統計的研究を行なつた。今回はイオウの分布を, 石炭化度, 揮発分, 水分との関係において検討した。
  • 真田 雄三, 持田 直之, 本田 英昌
    1961 年 40 巻 2 号 p. 120-124
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    各種石炭についてビッカース硬度ならびにマイク・ビッカース硬度を室温において測定し, 硬度と荷重との関係から, 弾性変形, 塑性変形ならびに両者の中間領域の変形について考察した。硬度と荷重との関係から石炭が外力をうけて変形流動する単位の分布度を表わすパラメーターを導びいた。このパラメーターと石炭化度との関係は, C80~83%に極小値を, C85~87%に極大値を有する曲線で, 熱分解範囲と石炭化度との関係と同じ傾向を有することを明らかにした。
    またマイクロビッカース硬度と荷重時間との関係から, 機械的な緩和時間に相応するパラメーターを求めた。このパラメーターと石炭化度との関係は硬度或はヤング率と石炭化度との関係と同じような傾向にあつた。それゆえ内部粘性と石炭化度との関係も上に述べた関係と同様な傾向であることが推定される。
  • 黒川
    1961 年 40 巻 2 号 p. 125-128
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
  • 石炭の性状と構造
    1961 年 40 巻 2 号 p. 129-131
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 131-132
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 132-133
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 133-134
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 134a-145
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 134
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 1961 年 40 巻 2 号 p. 145-147
    発行日: 1961/02/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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