フィッシャー法, メタノールおよびアンモニア合成ガスは高度の精製を要する。イオウ化合物はこれらの有害成分のうち, 最も代表的なものといえよう。
多年にわたって, 合成ガスは主としてコークスから製造されたが, 近年, メタンより重質油に到る石油系炭化水素がガス源に利用される一方, 石炭の直接ガス化法が発展した。石炭の直接ガス化法によつて得られるガスはコークス・水性ガスに比して, その高度精製が複雑化する。
米国鉱山局は過去10年余, 本法による合成ガスの製造について研究し, その一環として, ガスの精製, 微量有害成分分析方面の改善に多くの成果を収めた。
他方, Rectisol法のような劃期的合成ガス精製法の実施が伝えられている。
本文は主としてフィッシャー法を対象とし, 合成ガスの脱硫とガス中の有機イオウ分析法の進歩を国外諸文献によつてその概要を紹介した。
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