アンモーヤ合成原料としての水素の製造費の切り下げは現在わが国で関心を持たれている。わが国で現在行われている水性ガス, 発生炉ガス, ウィンクラー法, コークス炉ガス法などによる水素製造法の概要とそのコス卜について述べたのち, 世界各国のアンモニア合成用水素の製造状況とコストが各国の国状によりいかに異るかを説明した。また各国の微粉炭ガス化炉のうち, I.C.I., Bureau of Mines法のMorgantown Process, Panindico式のパイロットプラント, Koppers炉, Flesh-Demag炉, Lurgi炉, Texaco Processについて紹介し, さらにoil gas producerとしてPanindico, Koppers, Monte Cateniのガス化成績を比較した。最後に, 微粉炭ガス化の方法によるとき水素がどれ程安くなるかを原料費より比較した。
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