土木学会論文集D3（土木計画学）

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　社会経済活動が一体的に営まれる地域であるFunctional Regionを設定することは，社会経済の空間的構造を把握する上で有益である．しかし，Functional Regionの設定問題には外的基準が存在しないため，設定結果の妥当性を評価したり，設定手法の優劣を比較することが難しい．本研究では，入力データ・分析対象範囲・パラメータの変化に対する頑健性に基づき，FR設定結果の妥当性を判定する手法を提案する．市区町村間通勤者数データを用いたケーススタディの結果，次の2点が明らかになった．第1に，頑健性評価により多数のFR設定結果から1つ又は少数の妥当なFR設定結果を選択できる．第2に，2つ以上の妥当なFR設定結果が選択される場合でも，FR設定結果間に階層的な関係性を見出せる可能性がある．

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