土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
70 巻 , 3 号
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和文論文
  • 瀬木 俊輔, 小林 潔司, 田上 貴士
    2014 年 70 巻 3 号 p. 145-160
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/18
    ジャーナル フリー
     本研究では,高速道路と一般道路が並列する道路ネットワークを対象として,道路利用がもたらす混雑と構造物の劣化という外部不経済性を内部化することを目的とした高速道路の次善料金について理論的分析を試みる.その際,大型車と普通車によって道路構造物の劣化に及ぼす影響が異なること,および,一般道路と高速道路の間で構造物の耐荷力が異なることに着目し,車種別の高速道路料金設定による大型車の経路誘導を通じて,混雑費用,維持補修費用の双方を考慮した社会的費用を可能な限り抑制する次善高速道路料金について分析する.さらに,車種別料金を差別的に設定することは,料金設定による大型車の経路誘導を通じた道路ネットワークの維持補修費用の軽減効果の有効性を高めるうえで重要な意味を持つことを示す.
  • 阿部 真育, 小林 潔司
    2014 年 70 巻 3 号 p. 161-178
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
     本研究では口蹄疫の発生・伝染による資産価値の喪失を災害リスクとして位置づけ,家畜の殺処分による期待被害額を最小にするような口蹄疫の空間的伝染抑止戦略を分析するための方法論を提案する.その際,口蹄疫の発生・伝染過程を空間的マルコフ連鎖過程としてモデル化し,期待被害額を最小にするような最適予防的殺処分を求める最適伝染リスク抑止モデルを定式化する.最適伝染リスク抑止モデルは膨大な状態変数を含むため,状態変数のすべてを列挙することが不可能である.本研究では,準モンテカルロシミュレーションを用いて望ましい抑止戦略を求める近似解法を提案する.さらに,2010年の宮崎県における口蹄疫発生・伝染事例を対象として,本研究で提案した方法論の有効性について検証する.
  • 瀬木 俊輔, 小林 潔司
    2014 年 70 巻 3 号 p. 179-197
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/09/19
    ジャーナル フリー
     本研究は,インフラの劣化過程をマルコフ劣化モデルにより表現したうえで,インフラ投資額・長寿命化投資額とインフラストックの推移過程の関係を表現するマルコフ・ビンテージモデルを定式化する.その上で,マクロ経済の資源制約やインフラの経済活動への貢献などを考慮しつつ,社会厚生を最大化する規範的なインフラ投資政策を求めるための動学的インフラ投資モデルを定式化する.最適インフラ投資政策を分析することにより,インフラの長寿命化投資の経済効果には,長期的な家計消費の水準を増加させるストック効果と,世代間のインフラ更新費用負担の平準化をもたらす平準化効果という2種類の便益が存在することを示す.また,数値計算を通じて最適インフラ投資政策・長寿命化投資政策の特性についても考察する.
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