本研究では,走行車両から撮影した画像から求まる道路区画線の剥離率
DSRを用いて区画線の塗り直しを診断する方法を開発した.札幌市内の国道で撮影した画像を用いて区画線の外観評価試験を実施し,
DSRと被験者の外観評価の関係,および被験者が塗り直しを必要と判断する
DSR(塗直基準)を明らかにした.また,区画線を外観と夜間視認性の両面から診断するための指標
RMCIを考案し,
DSRから
RMCIを推定する方法を示すとともに,この方法を適用することで塗直区間を大きく低減できることを明らかにした.
RMCIでは外観と夜間視認性の比重を調整できるため,道路管理者は,当該路線の夜間交通量や道路照明など,路線の道路・交通特性に応じて維持管理水準を設定することが可能である.
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