土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
78 巻, 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
和文論文
  • 島田 壮一郎, 秀島 栄三
    2022 年 78 巻 2 号 p. 34-44
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/20
    ジャーナル 認証あり

     ワークショップの参加者が結果に納得するためにコミュニケーションが円滑に行われることが重要である.本研究では参加者が感じるコミュニケーション不安と納得度にどのような関係があるかを分析した.結果として,コミュニケーション不安は結果に対する納得度だけでなく時間配分に対する納得度とも関係があることが分かった.また,コミュニケーション不安が低い参加者は積極的に発言することで時間配分に対す納得度が低くなりやすいという結果から,ファシリテーターは議論を手際よく前に進めることが重要であると言える.さらに,有識者のいるグループでは,コミュニケーション不安が高かったり,納得度が低かったりすることから,有識者がファシリテーターを担う場合は参加者を委縮させないよう注意しなければならない.

  • 柿本 竜治, 吉田 護
    2022 年 78 巻 2 号 p. 45-57
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/05/20
    ジャーナル 認証あり

     「令和2年7月豪雨」では,熊本県南を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害,土砂災害が発生し,死者・行方不明者86人の甚大な災害となった.本研究では,被害の大きかった熊本県の人吉市,球磨村,八代市坂本町の浸水被害を受けた住民を対象に,時間の経過とともに河川の状況や災害発生への意識,およびそれに伴って変化する避難意識についてアンケート調査を行った.そして,そのアンケート結果を用いて,豪雨の進行とともに変化する状況認識に基づく避難行動意思決定モデルを構築した.アンケート結果の分析や避難意識モデルから,水平避難を促す要因は,ハザードマップの確認や避難場所の確認といった災害への備えや避難勧告や避難指示といった避難情報より,避難の呼びかけや河川氾濫など状況認識を促進させる刺激の方が有意であることが分かった.

  • 工藤 徹郎, 那須 清吾, 前田 慎一
    2022 年 78 巻 2 号 p. 58-77
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル 認証あり

     厳しい財政環境の中,橋梁の維持管理手法として,ブリッジマネジメントに注目が集まっているが,物理モデルを用いた劣化予測は実橋と乖離がある.その一因は,実橋の材料や環境条件が経年とともに変化し,同一構造物でも部材や場所によって劣化状態がばらつくことが考えられる.本研究は劣化予測にばらつきを持たせ,ばらつきの分布を実橋に合わせることで,劣化予測の精度が向上することに着目した.劣化分布を合わせる方法として,ばらつかせた劣化予測の分布を点検結果の分布に補正することとした.しかし,点検結果は測定誤差や,時間的な誤差が含まれる.本研究はばらつかせた劣化予測に対し,測定誤差と時間誤差を考慮した点検結果を用いて補正する.なお点検結果は複数回あるため,点検回数による補正が劣化予測に与える影響を検証する.

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