「デジタル脳波の記録と判読」の3回目として, “読める脳波”を取り上げる。前回指摘した“読めない脳波”とは, まず記録開始の1頁目をチェックすると, 1) 電極接触抵抗を表示させると計測していない, 2) 交流フィルタをデフォルトでオンにしている, 3) 基準電極導出で19 ch表示していない, 4) 電極ポップが混入している, 脳波記録を指す。逆にこれら4点を担保し, かつ1) 基準電極導出と縦・横の双極導出を組み込んでいる, 2) 患者の条件にもよるが開閉眼, 光刺激, 過呼吸を行っている, 3) 心電図を記録している, 4) 眼球運動を記録している, ことが“読める脳波”の要件となる。
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