-
澁谷 久
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-B2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,フェアを教科教育の場に有効に導入する方法に着目し,学習主体を教科におけるリトルティーチャーと位置付け,パビリオン方式の設定による方法を用いて,「マス・フェア」を含む実験授業によりその有効性を検証した.その結果,社会的自尊感情を育成できることが明らかとなった.
抄録全体を表示
-
荻野 伸也, 桐生 徹, 久保田 善彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-B3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,溶解度の学習などで用いられる曲線グラフと棒グラフの両方が記載された複合グラフの読解能力に関して調査を行い,実態を明らかにするものである。曲線グラフも複合グラフも初見である小学校6年生への調査の結果,曲線グラフが単独で示されたならば,曲線上の数値の読み取りや,計算はできる事が分かった。しかし,曲線グラフと棒グラフによる複合グラフによって溶解度の学習を行う場合,まず,曲線より下の領域が溶けている量を表しているというトップダウン処理が適切に行えるように指導する必要があるという事が分かった。
抄録全体を表示
-
小原 美枝, 中村 孝之, 安藤 秀俊
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-B4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は数学と理科の関連性を重視した高等学校での学習指導プログラムを構築することを目的とし,フィボナッチ数列と黄金比に着目し,自然の中に見られる数学の法則を見つける授業を提案,予備実践を行った。その結果,企画したプログラムは生徒に好意的に受けとめられた。
抄録全体を表示
-
高垣 マユミ, 河井 延晃, 高橋 ヨシ子, 岡村 知英, 鴇田 篤, 吉岡 亮衛, 池田 徳正
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-B5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,天文分野における中学理科単元「地球と宇宙」の授業を対象とし,生徒たちが主体的にコミュニケーション活動に参加する協同学習の場を構成するために,「電子黒板」と「タブレット」を支援ツールとして活用した。教師から生徒へ情報提供する活用のみならず,生徒どうしの協同的な探究過程に沿いながらリアルタイムに話し合いを焦点づけたり,多様なアイデアやデータを柔軟に扱いながら科学的探求を促す学習環境の下で,「先行概念」,「反復性」,「社会的参照」等の説明活動が生成される可能性が示唆された。
抄録全体を表示
-
村松 久和, 別府 桂, 榊原 保志, 三崎 隆, 天谷 健一, 坂口 雅彦, 伊藤 冬樹, 竹下 欣宏, 神原 浩, 藤倉 政夫, 久保田 ...
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-C1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,小学校および中学校において理科の伝道師として中心的リーダーを担うことのできる専門的な理科の知識や技能を構築し,理科教育の実践的な指導力のより一層の充実を支援する教員養成プログラムを開発するためのニーズ調査を,県内のすべての小学校及び中学校の教員に対して実施した.その結果,主に物理的領域においては電流,化学的領域においては水溶液,生物的領域と地学的領域においては野外実習・調査の仕方,理科教育全般においては身近な教材の利用や教材化に対して要望が多いことが明らかとなった.
抄録全体を表示
-
土井 徹, 磯﨑 哲夫, 林 武広
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-C2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は小学校で教育実習を行う学生が理科の授業をつくる際に陥りやすい問題点と,指導を行っても容易に改善されない点を明らかにし,その対策を検討した。調査の結果,実習生が陥りやすい点は,児童が喜びそうな観察・実験,および話し合い活動を授業のどこかで必ず取り入れようとすることであり,この傾向は,指導を行っても容易に改善されないことが明らかとなった。また,「炭酸水は廃棄用タンクに捨てるのですか?」「てこがつりあうとまっすぐになる」等,指導する学習内容を実習生が理解しているかどうか疑わしいケースが多いことも明らかとなった。対策として,教育実習に来るまでに,理科の授業目的論,指導する内容の理解,多様な授業方法論をバランスよく学習しておくことが指摘できる。
抄録全体を表示
-
小椿 清隆, 下妻 淳志, 田中 勇作, 渡辺 怜子, 安田 修一, 壷井 克俊, 小倉 康
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-C3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
公立中学校及び中等教育学校前期課程から無作為に抽出された学校の理科主任及び中学校第1〜3学年までの理科の授業を担当する常勤の教員,対象校における第2学年の第1組の生徒全員を対象として,中学生が理科学習にどの程度の意欲や目的意識を持ってその能力を伸長させているのか,学校や学校外でどのような学習環境や学習機会を提供されているのか,加えて学校の実験設備を含めた教育環境,教員の意識や観察・実験の指導の状況等を把握し,中学校段階での理科教育の改善や充実を促すとともに,将来の科学技術を牽引する人材の育成を支援する施策の立案に資することを目的に実態調査を設計し,平成25年2月に実施した。
抄録全体を表示
-
下妻 淳志, 小椿 清隆, 田中 勇作, 渡辺 怜子, 安田 修一, 壷井 克俊, 小倉 康
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-C4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
将来の科学技術を牽引する人材の育成を支援する施策の立案に資することを目的として,中学生を対象とした質問紙調査によって,科学技術分野に高い意欲と能力をもつ子どもたちの特徴や,科学技術分野に対する意識や体験の有無,理数を中心とした学習や授業に対する意識,部活動の状況,生活環境などの実態を把握し,その意欲や能力の伸長における具体的課題を探る。
抄録全体を表示
-
林 武広, 平野 俊英, 佐藤 崇之, 礒﨑 哲夫
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-C5
発行日: 2013年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では中高校理科教員志望学生が教育実習を通して得られた意識変容を明らかにするため,国立大学3校の理科専攻学生を対象に実施した質問回答の統計解析を行った。その結果,実習既習者は未習者に比べ,理科教師として有益と見なされる内容への意識が高いことが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
高橋 庸哉, 割石 隆浩
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-D1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学校内に設置した気象観測測器から校内LAN 経由でデータを絶えず取得し、リアルタイムデータを教室で提示するシステムを開発してきた。小学校5年から6年に掛けての1年7ヵ月にわたって、このシステムを使った実践を行い、児童の活用状況を調査した。児童の約半数は教室のパソコンでデータを1日1回以上見ていた。日常生活の中で感じる寒暑や風向きという生活感覚をリアルタイムデータと結びつけ、生活の中で活かしていた。また、日常体験の定量化や身近な天気特性の理解、法則性の気付きが見られた。
抄録全体を表示
-
植竹 紀子, 垣内 康孝, 千葉 和義
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-D2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科自由研究データベースは児童・生徒の自由研究作品の検索システムである。自由研究を教材化するために,小学生の作品内容を理科単元・分野に分類し,解析した。作品51点を対象として分類した結果,作者(著者)の発表時学年より上級学年の単元を含む自由研究は36作品(82%)であり,これから学習する内容に関連する研究を行っていた。
抄録全体を表示
-
大西 俊弘
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-D3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
動的幾何学ソフトの大半は、非ユークリッド幾何学を扱えないが、マクロ機能を上手く活用すれば、扱うことが可能となる。本研究では、「ポアンカレの円板モデル」等をGeogebraに実装し、ユークリッド幾何学を扱うのとほぼ同じ操作性を実現した。また、それを用いた教材についても提案する。
抄録全体を表示
-
仲矢 史雄, 藤塚 洋介, 太田 雄久, 久留飛 航平, 廣瀬 明浩
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-D4
発行日: 2013年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
今日、教育IJCTの開発において、重視されている生徒学習成果物のデジタルポートフォリオ化を、普及のすすむ二次元バーコードに着目し、学校教員に身近な存在である複合コピー機を用いて、安易かつ確実にデジタル化し保存するシステムを開発した。さらに本システムを、附属学校での理科教育において運用し、活用事例の実践研究を行った。
抄録全体を表示
-
二見 尚之
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-D5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
自然環境保全をテーマにした社会貢献活動を学生が実習することにより,さまざまな知識や方法を学べる取り組みが,工学部においてなされている。しかし,学生には,自然環境保全の活動と,工学や科学などの学びとが必ずしも結びつけられていない状況がある。そこで,自然環境保全の活動に関連する工学や科学などの知識や方法を整理し,学生に示せる電子的な教材を開発している。ここでは,河川の清掃活動を取り上げ,試作している電子的な教材について報告する。
抄録全体を表示
-
柚木 朋也
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-E1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,教員養成課程における大学生を対象に「月の満ち欠け」に関する調査を行い,その結果について考察した。今回の調査の結果,「月の満ち欠け」を明確に説明できる学生は1割程度であり,「月食」を説明できる学生は2割程度であることが明らかになった。その結果は,過去の調査結果と同じ傾向を示すものであり,依然として課題があることが明らかになった。
抄録全体を表示
-
宮下 治
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-E2
発行日: 2013年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,東京都と神奈川県の保育所,幼稚園,小学校,中学校の教師を対象に,①指導を得意と考える自然事象(理科)の領域に対する教師の意識の実態,②野外自然体験学習の実施状況と実施内容の調査結果に基づき,学校・園における理科教育の抱える課題を明らかにすることがねらいである。その結果,大きく3つの課題を明らかにした。
抄録全体を表示
-
磯部 征尊, 市村 尚史, 中村 浩士, 山崎 貞登
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-E3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,生物関連技術のうち,作物の栽培に関する技術リスク評価,国産材と外材の利用と地域の森林資源・林業・木材産業の発展や継承に関する技術リスク評価及び,技術イノベーションと技術ガバナンス能力育成カリキュラムのデザインを,中学校技術・家庭科技術分野(以下,技術科)及び教員養成学部開設の教科専門と教科教育を架橋する教科内容科目の構築を目指して工夫した。
抄録全体を表示
-
ヘイチク パベル, 岡本 雅子, 水町 衣里, 元木 環, 秋谷 直矩, 塩瀬 隆之, 竹内 慎一, 加納 圭
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-E4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
初等・中等教育内外において、科学のプロセスを学習する機会を広く提供することを目的として、マスメディアが科学教育番組・紙面等で利用できるような課題(事例)を収集し、それらを、課題の対象(「自然」と「人工」)、課題の解決法(「発見的」と「応用的」)の2つの軸からなる4つのカテゴリーに分類した。これらがマスメディアにおける科学教育番組・紙面等で利用されることによって、初等・中等教育を補完することも目指しており、その利用可能性についても論じる。
抄録全体を表示
-
瀬戸崎 典夫, 駒澤 さや香, 森田 裕介
原稿種別: 本文
セッションID: 2G1-E5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,太陽系タンジブル教材における多視点提示の効果を検討した.評価の結果,地球視点を提示することで興味や有用性,意欲,態度を高めることが明らかになった.また,地球視点の提示は空間認識が低い被験者に天体の位置関係をイメージさせることが示された.一方,リアルタイムで課題の回答を提示するため,教材活用時の授業デザインや学習者特性を考慮することが肝要であることが示された.
抄録全体を表示
-
石井 康博
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校1学年の算数科における子どもの数的活動を検討した.先行研究を援用し,具体物を利用した数的活動を対象としてカテゴリによる分類を試みた.その結果,「分類」,「関係」,「数える」,「ダイナミクス」,「形とパターン」といった5つの活動とこれらの活動に含まれない活動(「その他」)の6つに分類できた.数的活動は,6つの活動のうちの一つ,あるいはいくつかのカテゴリが複合して構成され,単位となる活動同士が連続して,相互に関係をもつことが示唆された.
抄録全体を表示
-
西村 和貴, 下村 勉, 須曽野 仁志
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
児童が植物や動物を観察し、記録を残すことは重要な活動である。小学校4年生理科の植物観察に、静止画に語りを入れるデジタルストリーテーリング(DST)を導入したところ、スケッチや文章を楽しく整理し活用することができたため、観察記録を書くことや植物観察に対する意欲が向上した。
抄録全体を表示
-
平澤 林太郎, 久保田 善彦, 舟生 日出男, 鈴木 栄幸, 加藤 浩
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
総合的な学習の時間の追究プロセスで「整理・分析」の活動が重要視されている。本研究では,小学校3年の地域自然学習において「比較して考えて整理する」ことに重点を置き,マグネットシートと創発的分業支援システムという2つの思考ツールを活用して実践した。創発的分業支援システムでは「いいね!」「ちがうよ」を投票する機能も活用した。マグネットシートの活用で個人の気付きをチーム内で共有し,創発的分業支援システムを活用することにより,他チームとの比較・整理を促進することができた。このことにより,子どもたちは季節ごとの様々な変化を発見していくことができた。
抄録全体を表示
-
山下 修一
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校4年生でも,あたたまる順番と水や空気の動きを分けて考えられるような授業を開発するために,まず基礎的知見を得るため,大学生74名を対象にして,水や空気のあたたまり方について調査した。調査結果については,当日報告する。
抄録全体を表示
-
服部 真一, 山中 伸一, 平賀 伸夫
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-B5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
現行学習指導要領には,「思考力,判断力,表現力の能力をはぐくむ」とある。これらの能力をはぐくむ要素の一つとして,子どもの気づきを重視した「条件制御」の学習の一例を報告する。
抄録全体を表示
-
戸田 雅彦, 大辻 永
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
東日本大震災を受けて放射線はこれまでになく身近になり、その理解は重要となっている。現代的科学リテラシーの構成要素と言える。本研究は、子どもたちの学習に即した、放射線に間接的に関係する内容をもっと低学年に散りばめて放射線理解への素地をつくり、子どもたちが自分で考え判断できる「能力」を養うカリキュラムを開発することを究極の目的としている。本発表では、中学生(1〜3年、32名)を対象に行った、自ら放射線量率を測定する活動について報告する。子どもたちは興味深く活動を行ったが、震災以後、未来を担う彼らに適切な情報が提供されていないことが明らかになった。放射線教育のカリキュラム開発が待たれる。
抄録全体を表示
-
秦 浩之, 小西 伴尚, 川田 博基, 山田 陽一郎, 平賀 伸夫, 田邉 博明
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
三重中学校では、東日本大震災に伴う事象を受けて、この単元の授業を学内でどのように計画し、展開していくかについて、教材や授業計画において様々な課題を検討してきた。その中で、外部連携を活かすことを考え、 出前授業を取り入れることとした。その検討過程、実施状況、生徒の様子 について報告する。
抄録全体を表示
-
杉崎 隆, 森下 智彦, 平賀 伸夫, 荻原 彰
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
三重大学と中部電力は、教員養成課程の大学生の知識向上を目的として、2012年よりエネルギー教育を行っている。2013年は、中学校理科で新たに扱われることとなった「放射線」の内容を含めたエネルギー教育を実施した。その結果、放射線に対する関心が最も高く、講義内容への取込みが必要だと確認できた。
抄録全体を表示
-
井上 徳也
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
我々は,東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼市において,科学教育の果たしうる役割について検討を続けてきた.これまで,子どもたちを対象とした科学教室などを実施してきたが,大人を対象とした復興支援としての科学教育は実施していなかった.先般,初めて大人対象の科学教室,サイエンスカフェを試行し,その効果や課題について検討したので,ここに報告する.
抄録全体を表示
-
山邉 昭則
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-C5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
今日の我が国の科学技術政策の基本方針を示す「第4期科学技術基本計画」では,ライフイノベーション,グリーンイノベーションと合わせて,「東日本大震災への国を挙げての対応」が柱の一つとして掲げられている。本研究では,今後長期にわたりその対応に関係する次の世代への教育的働きかけの重要性を考え,高等教育における初年次教育の機会に着目し,実践を行った。学習者による授業評価,各種フィードバック・アウトプット等に基づき,初年次教育の目的であるアカデミックスキルズの習得との関係も含めて,効果について検討を行った。その結果,自ら調べ,学習者間で相互に学び合い,能動的に成果を作成していく過程で,東日本大震災への主体的関心が深まり,アカデミックスキルズの習得との両立も可能であることが示唆された。
抄録全体を表示
-
三宅 正太郎, 栢野 彰秀, 廣島 亨, 森 健一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D1
発行日: 2013年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
イメージマップの学習支援ツール活用可能性を検討するため,小学校理科第6学年「水溶液の性質」単元において、イメージマップを利用した学習支援を組み込んだ授業と,イメージマップを利用していない授業の比較実践を実施した。その結果、単元学習の進行に伴う実験群の学習者に次の2点の特徴が見られた。①単元学習に関連した連想語とそれらを多く含む連想系列で構成されたイメージマップを作成する。②単元学習に関連した科学的知識や学習のふりかえりを記した自己評価の文章を記述する。このことから、同単元における水溶液による金属の変化に関する学習に有効性が見られた。
抄録全体を表示
-
松田 稔樹, 下江 秀人
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
2009年高等学校学習指導要領では,「数学I」で課題学習が,理科基礎科目(物理基礎など)で探求活動が必須になっている.筆者らは,課題学習について,教科書の分析や,学生に書かせた指導案の分析結果から,実施にさまざまな問題が予想されることを指摘した。同様のことは、理科の探求活動でも予想されうる。本稿では、筆者らが改善を図ってきた教科教育法の指導内容を報告するとともに、取り組みの効果を検討する。
抄録全体を表示
-
清水 誠, 牛島 健一, 大澤 正樹
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,批判的に思考するために必要なスキルを小グループ内で役割分担をして話し合いをさせることが,批判的思考力の育成に効果があるかを明らかにすることを目的とした.結果は,学習者の論理的な記述をふやし,批判的思考のスキルに関する発話を増加させることが分かった.役割分担をして話し合いをさせる方法は,批判的思考力の育成に効果があることが示唆される.
抄録全体を表示
-
齊藤 智樹, 熊野 善介
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究はミネソタ州の作成した「環境リテラシーの学習内容と順序」(2002)に着目し、そのなかにみられるシステムアプローチを用いて、中学校理科における生徒の学習をどのように評価することができるのかを検討した。その結果,理科の授業にシステムアプローチを導入していくことによって環境教育としての実践と評価が可能になることと、今後どのような理科教育を構築していった良いのかについての論点が明確になった。
抄録全体を表示
-
岡村 秀樹
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-D5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
文系学生への、科学的な視点、アプローチの習得のために、大学の一般教育科目の授業の中で自由研究を導入した。筆者なりに工夫し改善を繰り返してきた方法を紹介し、その結果について報告する。
抄録全体を表示
-
小川 義和
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,幼児から高齢者まで世代別の到達目標を提示した「科学リテラシー涵養活動」の枠組みに基づき,科学系博物館の学習プログラムの情報を収集し,アーカイブ化し,科学系博物館等で共有する仕組みを構築した.その際,国立科学博物館の「科学リテラシー涵養活動」の目標と従来議論されてきた能力・態度等との関連性を検討した.
抄録全体を表示
-
堀田 のぞみ, 田嶋 俊彦, 千葉 和義
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小・中学校において、理科を教える教師の校内研究会や「教材研究」への取り組みが、必ずしも十分に実施されていないことが問題となっている。そこで本研究では、大学-教育委員会との科学教育連携事業として、大学講師が「教材開発」を支援し、その教材を用いた授業を現場教師が実践した。授業後の意識調査では、教師に達成感が得られたことが明らかになった。
抄録全体を表示
-
川越 至桜, 大島 まり, 石井 和之
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
産業界と教育界を結びつける新しい科学技術教育として、東京大学生産技術研究所の次世代育成オフィスが中心となり産業界と協力した出張授業を実施し、その授業を基に実験教材を開発した。また、開発した実験教材を使用して2校で出張授業を実施した。その結果、実験教材を用いた出張授業は、科学技術や産業界への興味・関心を喚起し、理科や科学の学習だけでなく、科学技術の社会的な役割や意義を理解する上で有効と考えられる。
抄録全体を表示
-
大池 和豊, 平賀 伸夫
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
四日市市では,平成19年度から「企業との連携教育」の取り組みを進めてきた。その取り組みをもとに,企業と連携した授業づくりのためのマニュアルの作成を進め,作成したマニュアルの活用によって,企業と連携した授業を改善し,よりよい授業づくりに役立てている。
抄録全体を表示
-
村上 祐, 川村 庸子, 菅原 悦子
原稿種別: 本文
セッションID: 2G2-E5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
女性の科学技術分野への参画促進は我が国の重要課題の一つであるが,今なお理工系の女性研究者が少ない。この現状を改善するために,女子が小中学校の早い段階で理系分野を選択する傾向が高いことに着目し,その時期に理系分野に対する興味・関心を喚起する効果的な取り組みを行うことを目的として「岩手理系女子育成研究会(略称ISG)」を立ち上げた。本報告では,その設立の経緯を紹介するとともに,アンケート等を基に研究会の課題や展望等を検討する。
抄録全体を表示
-
川田 博基, 小西 伴尚, 秦 浩之, 山田 陽一郎, 平賀 伸夫
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-B1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
三重中学校第一学年では,地元松名瀬海岸で干潟実習を行っている。本実習は,研究者,漁業者,地元の方,自然観察ボランティアなどの様々な立場の方の協力を得て実施している。今回は,地元,行政,大学との外部連携を用いた本校の干潟実習の取り組みと今後の課題,実習を通した生徒の意識の変化について報告する。
抄録全体を表示
-
伊藤 直子, 平賀 伸夫
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-B2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
近年,日本の理科教育では,小・中学校の理科学習指導要領にものづくりが明記されて以来,ものづくりの重要性は高まってきている.しかし,学校現場では,ものづくりの目的や効果がはっきりしないまま実践されている.本研究では,先行研究の調査を通して,ものづくりの目的と効果がどのように設定されているかを明らかにした.さらに,この知見を踏まえ,ものづくりを効果的に位置づけた授業実践を行った.
抄録全体を表示
-
若月 聡
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-B3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
発表者は、東邦大学理学部、千葉市青葉看護専門学校、日本保健医療大学、東京理科大学において「化学」「物理」「地学」等を担当している。専門学校生・大学生を直接教える機会を得ていると共に、またこれまで、中学生・高校生等への教育機会も得てきた。その教育実践経験等を基に、研究協同方等と共に「中等教育と高等教育とを接続する教育実践」について、考察する。
抄録全体を表示
-
薗部 幸枝, 芳賀 高洋
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-B4
発行日: 2013年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,学習者がICTを活用した際の関心・意欲の向上効果に着目し,科学技術の進歩を「サイエンスニュース」とタブレット端末を活用して学ぶ教育実践を行い,量的,質的に検討した.
抄録全体を表示
-
中西 一雄
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-B5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究ではデジタルカメラ及びWi-Fi 機能内蔵型SDカード、ペンタブレットといったICT機器の活用にり、生徒の思考内容をリアルタイムに全生徒に提示することで、相互学習作用を促す中学校理科授業を実践した。その結果、他者から学ぶ姿勢の定着や、実験観察における技能、また表現力や思考力の向上が見られた。
抄録全体を表示
-
橋爪 勇樹, 平賀 伸夫, 小川 貴之, 藤田 喜久, 都築 章子, 今宮 則子, 平井 和也
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-C1
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,COSIA(Communicating Ocean Science to Informal Audiences)のセッション3「教授と学習」が教員の授業改善に有効と考え,日本の教員を対象に試行した.その結果,成果として,教員が普段行う授業方法の現状を分析でき,COSIA が教員の授業改善に有効であることがわかった.一方,課題解決の時間差,準備の困難さなどの課題が明らかになった.そこで,試行結果,COSIAセッション3のねらいや方法をもとに理科の授業改善を目的とした,新たな教員研修プログラムの開発を行った.
抄録全体を表示
-
佐藤 明子, 渡辺 怜子, 上遠野 幸男, 鬼島 正和, 藤井 春彦, 太田 三晴, 小倉 康
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-C2
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は科学の甲子園の特徴のひとつであるチーム競技に着目し,参加者へのアンケート調査により,その効果を調査・検討した。その結果,科学の甲子園がチームワークを育む重要な機会となっていることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
吉川 直志, 石川 愛, 加藤 紗綾夏, 竹村 美香
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-C3
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校、中学校の理科教育の柱に、「エネルギー」と「粒子」という見方・考え方がある。理科教育において、見えない「粒子」の存在は、それまでの知識を基にした体験や体感による理解が必要となる。この研究では、ある自然現象を起こす基本因子としての「粒子」を一人一人が演じることで全体のふるまいをみんなで再現する擬人化による体感学習の方法を、小学校教員を目指す学生に対して行い、粒子イメージを持たせることを考えている。この発表では、名古屋女子大学で行っている擬人化体感学習について報告する。
抄録全体を表示
-
小西 伴尚, 山田 陽一郎, 秦 浩之, 川田 博基, 平賀 伸夫, 荻原 彰
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-C4
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
梅村学園三重中学校・高等学校は,JST の中高生の科学部振興事業と同様な想いをもって,21世紀の社会を担う人材,エリートの育成を目的として,2007年度より,ほぼ休部状態だった科学部の変革(活性化)を行ってきた。その結果,実質活動している部員が2・3名ほどの科学部が,毎回20名以上活動する科学部となった。また,主体的に取り組む生徒が育ちだしている。
抄録全体を表示
-
田中 元, 鈴木 哲也
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-C5
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
著者らは理科教員に要求される科学リテラシーとは何かということに関心を抱き、まず化学分野での研究に着手している。本発表では教育学部の化学シラバスを理学部のものと比較する上で、マッピングを手法として用い、結果を定量的に解析することを試みる。
抄録全体を表示
-
黒田 友貴
原稿種別: 本文
セッションID: 3G1-C6
発行日: 2013/09/06
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
学士課程教育の充実が求められており,社会人基礎力をはじめとする様々な能力の養成が求められている.これらの能力要素を4年間・同一指標で測定し,学生にフィードバックすることは学生の成長にとって重要な要素となると考えられる.そこで本研究では,その指標作成を念頭に初年次科目受講生を対象とした,ソーシャル・スキルに関する認識調査を行った.その結果,多くの学生が高校卒業時点で実社会において必要なスキルを身につけていると自己評価しており,大学生活を通して,更なる向上を求めていることも示唆された.本調査は自己認識に関する調査であり,実際のスキルのレベルを測定し,自己認識との差を考察することが今後の課題である.
抄録全体を表示