1.Bachの方法にしたがつて牛の肝臓からアルギナーゼを結晶化はし,比活性を測定した。
2.交又濾紙泳動法を利用しアルギナーゼとアルギニンを交又反応させて,酵素基質複合体の生成されることを直接濾紙上に証明した。
3.不活性アルギナーゼも活性アルギナーゼと同様に基質と結合して複合体を生成することを証明した。
4.アルギナーゼの競争阻害物質であるオルニチン,リヂンもアルギニンと同様にアルギナーゼと反応することを確かめえた。
5.これらの事実から,マンガンイオンが酵素と基質の間に配位して複合体形成を助けるという説を否定した。
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