人類學雜誌
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85 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 沢田 芳男
    1977 年85 巻3 号 p. 181-207
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    I. The physique of the Japanese since the Meiji Period of 1900
  • 野村 武男
    1977 年85 巻3 号 p. 209-218
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    Water immersion時における呼吸循環機能が陸上運動時と比較し,どのような因子で影響されるかをけん引負荷水泳とトレッドミル運動時において検討した。対象はAge group水泳クラブに所属するアメリカ人男子9名(18-21才)で,それぞれけん引負荷水泳とトレッドミル運動の二つの状態において,VO2, VE,VT, f, HR, DLco, Vcを測定した。VEは陸上と同じ運動強度において水泳運動時が低い値を示した。これは,主に水泳運動時のf の減少によるものと推定された。HR は Submaximal において水泳運動時の方が低い値を示した。これは運動体位とimmersionによるBradycardiaの影響と考えられる。しかしMaximal運動時においてその差はほとんどなくなった。水泳運動時のDLcoは運動強度に関係なく常に最大に近い値を示し,従って運動負荷によるVO2の増大にも無関係であった。一方,陸上運動時のDLcoは従来云われている如くVO2の増大に比例して増加するのが認められた。Maximal DLcoについては両運動時において,ほぼ同じ値を示した。Vcに関しては陸上運動,水泳運動時ともVO2と直線関係を示したが,水泳運動時の方が常に高い値を示した。以上の事からSubmaximal運動時においてVE, HR,DLco, Vcはimmersion, posture等の影響をうけるが,Maximal運動時におけるHR,DLcoは陸上運動とほぼ同一でimmersion, posture等の影響よりO2 demandにより直接的関与があると推測された。
  • 坂手 照憲
    1977 年85 巻3 号 p. 219-227
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    20°C,30°C,40°Cの各気温条件の下で,運動クラブに所属する12名の女子大学生の最大酸素摂取量を,佐藤•津田•山崎(1976)のノモグラムおよびASTRAND-RYHMING(1954)のものなどを用いて推定した。これを実測値と比較したところ,佐藤•津田•山崎(1976)による推定は過大評価,他は過小評価の傾向にあった。特に訓練の程度が高いと考えられる人達を除くと,佐藤•津田•山崎(1976)のノモグラムは,いずれの温度条件においても,一層すぐれた推定を行うことが示された。これまでの研究のいくつかと,最大酸素摂取量について比較するとともに,ノモグラムの実際的効用,温度や訓練が推定におよぼす影響などが論じられた。
  • 山崎 昌広, 山崎 和彦, 久永 孟
    1977 年85 巻3 号 p. 229-236
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    右手首に10kgの重さの負荷を課し,上腕二頭筋の等張等尺性収縮を疲態に至るまで行なわせた。その後30秒の間隔を置き,同様な作業を12回繰り返させた。これらの作業前及び第9回作業以降の作業終了後に,針及び表面電極を用いて上腕二頭筋から筋電図を導出した。疲憊後には多相性活動電位の増加と活動電位の持続時間短縮が認められた。その結果を筋炎患者に見られる多相性活動電位発現機序及び筋疲労時の筋電図における従来の知見と比較考察した。表面筋電図では疲憊後,周波数の徐波成分が増大した。この徐波化は疲憊後の多相性活動電位の増加と関連していることを指摘し,多相性活動電位の増加は運動単位発射の不完全な同期化によるものと推論した。
  • 尾崎 公, 大貫 栄子, 鶴岡 優
    1977 年85 巻3 号 p. 237-243
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    著者らは,当解剖学教室に所蔵されているインド人大臼歯,上顎歯86本,下顎歯78本を材料として,上顎および下顎大臼歯における咬合面示数を求め,先人の業蹟と比較し,おもな所見を以下のとおり述べる。
    (1)インド人大臼歯における咬合面示数は,上•下顎いずれも第1大臼歯から第2および第3大臼歯へと順次減少し,第1大臼歯と第2大臼歯との間,および第3大臼歯との間で著しく有意な差が認められた。
    (2)この(1)での傾向は,オーストラリア原住民および日本人でもほぼ同様の傾向を示しているものである。
    (3)インド人の咬合面示数が,日本人のよりも,またオーストラリア原住民のよりも上•下顎のいずれの歯別においても,小であるのが注目される。その理由は目下のところ人種形質によるところが大であると推定している。
  • 中嶋 八良, 阿部 徹
    1977 年85 巻3 号 p. 245-247
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    Four hundred twenty-two serum samples from Japanese donors in Aomori and Fukushima Prefectures were tested for Gm (1, 2, 5, 16, 21) and Km(1). The Gm haplo type frequencies estimated were: Gm1, 21 0.450, Gm1, 2, 21 0.161, Gm1, 16 0.291 and Gm1, 5 0.099 in Aomori, and Gm1, 21 0.512, Gm1, 2, 21 0.151, Gm1, 16 0.260 and Gm1, 5 0.078 in Fukushima. The Km1 frequencies for Aomori and Fukushima were estimated at 0.256 and 0.282, respectively. These figures were in agreement with those observed in central and southwestern Japan by previous investigators.
  • ヒール高の差異が体型に与える影響例について
    新立 義文, 長尾 愛彦, 今井 義量
    1977 年85 巻3 号 p. 249-255
    発行日: 1977年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    Upright standing posture of an adult woman was studied on a number of different sorts of heel heights by moire topography method. Well-poised body surface configuration could be evinced by the least curve of the dorsum on the heel height of 40 mm. The woman felt instability in keeping the upright standing posture on the heels higher than 40 mm. The more lordotic posture was exaggerated by the higher heels by backward movement of the most protruded points of the calves, the thighs and the scapulae. A bulge or swelling of the lumbar part of the proprial dorsal muscles could be observed in the case of more than 80 mm of heel height. Approaching to 100 mm over 80 mm on the heel height, the nates aut dunes were drawn backward, while the kyphotic tendency of the thoracic column became more and more conspicuous. Extreme change could be observed around the under part of the calves on the heel height of 100 mm.
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