本稿では, 高圧洗浄機でも用いられているキャビテーションバブルに着目し,この技術をホログラフィック再生像を投影するための空間スクリーンとして用いる方法について検討した.本手法ではバブルの流動性を軽減させるため,水圧を高めて空気を溶解した水を,吸気口を密閉したアスピレータにより高速で水槽内へ流し込む方法を採用した.このように水の減圧状態を安定して継続させることにより,一定量のバブルを連続的に生成させている.そこで本稿では,キャビテーションバブルを利用したホログラフィ再生像投影装置について述べ,それがホログラフィック再生像に及ぼす影響について検討した.その結果,提案手法を用いることにより,従来手法では困難であった投影像の輝度を向上させることが可能になることがわかった.
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