画像電子学会誌
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31 巻, 1 号
Special issue on Recent Image Technology to Improve Reality
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
臨場感を高める最近の映像技術論文特集号
招待論文
  • —仮想現実空間を用いた「学びの場」を中心に—
    野須 潔, 高橋 寛幸, 木村 英俊
    原稿種別: 招待論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 5-11
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    本論文は,インターラクティブなマルチメディア情報通信技術を用いたe-Learningの適応可能性とユーザビリティー(usability)調査分析方法を述べるとともに,具体例として仮想現実空間(バーチャルリアリティー)を用いたインターラクティブな学習環境での質的なおよび量的な調査分析結果を報告する.
  • 岡野 文男, 洗井 淳, 奥井 誠
    原稿種別: 招待論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 12-20
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    インテグラルフォトグラフィを基本とした立体像を撮影・表示する立体テレビシステムを述べる.撮影用のマイクロレンズとして,GRINレンズを使用し,そのレンズアレイを通常のカメラの前に配置する.このカメラで撮影した信号をマイクロレンズアレイと液晶パネルからなる表示装置に表示することで,立体像が得られる.メガネが不要で,本物の被写体と同様に観察者の位置に応じて異なる立体像を見ることができる.試作システムでは,フルカラーの動画の立体像をリアルタイムで撮影表示できる.解像度や視域は未だ不十分であるが,立体テレビの可能性を示している.
論文
  • 山田 邦男, 望月 研二, 市川 忠嗣, 苗村 健, 相澤 清晴, 齊藤 隆弘
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 21-29
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    我々は実写画像をベースに,遠景・中景・近景のレイヤ構造で表現し,再構成するフォトリアリスティクな3次元画像空間によるコミュニケーションを提案し,マルチメディア・アンビアンスコミュニケーションと名づけている.本論文では,現実の広大な自然シーンを上記画像空間における遠景と中景の構成要素とするためのシーン構造化の一手法として,オリジナルの3眼周囲環境入力装置により取得された自然周囲環境ステレオ画像をもとに,抜け・穴・かすれなどの少ない密なパノラマ視差画像を作製する手法を提案する.本手法ではセンサス変換画像のステレオマッチングを基本に領域競合法を併用することにより,密な視差データを得ることが可能であり,シーンの構造化という目的に即している.
  • 東野 政弘, 増谷 健, 今橋 正彦
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 30-36
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    我々は,シフトイメージスプリッタ方式を用いたメガネなし3Dディスプレイとユーザーインターフェースに三次元グリップを使用した触れる立体ビジョンシステムの開発を行った.シフトイメージスプリッタ方式メガネなし3Dディスプレイは,ヘッドトラッキングシステムにより観察者の頭の位置を検出し,広い観察範囲と常に良好な立体映像を提供することを可能とした.システムのユーザーインターフェースに三次元グリップを使用することで,より現実感のある立体表現が可能となった.このシステムは,ゲーム,CAD/CAM,医療画像等,様々な分野での応用が期待できる.
  • 高野 邦彦, 佐野 甲癸
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    動画ホログラフィは液晶パネルや音響光学素子を用いて,ホログラム像を動画として表示する手法である.これをカラー再生に応用する手法としては,RGB三色のレーザを用いることが一般的であったため,光学系が複雑となっていた.白色レーザは,同一光軸上でRGBの三色光を同時発振するため,装置の単純化に対して有効である.そこで,本論文では白色レーザを用いた動画ホログラフィカラー再生法について考察する.提案手法ではカラー再生法に見られる特有の結像位置のずれ,およびゴーストの影響について検討を行っている.白色レーザを用いることで,白色光再生に比べてボケの影響の少ないカラー再生像が得られることを明らかにする.
  • 岡本 正昭, 志水 英二
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 43-51
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    本論文では,大型3次元表示ディスプレイに適した大画面ホログラムスクリーンを紹介する.専用の特殊眼鏡を装着せずに,普通の屋内照明光下でシースルー形式の明るくしかも等身大に近い立体映像が観察できる.非装着型でも,レンチキュラやパララックスバリア方式は,各画素の視線方向が特定されて解像度が粗くなり,複数の入力画像を画素混合する特殊な前処理も必要になる.高性能ホログラムスクリーンを用いる本方式は,複数のカメラ入力画像を,そのまま高輝度,高解像度の液晶プロジェクタで投影できるので,シンプルで明瞭な大画面立体表示が可能である. 主要な論点は,1焦点ホログラム方式による立体表示装置のデザイン,白色バランスの良いアクロマチックホログラムスクリーンに関する体積ホログラフィによる回折効率改善,大画面化するための2つのホログラム撮影方法(等参照光角度線利用方式とBragg角円錐面利用方式)である.
  • 田中 賢一
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 52-57
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    本論文では,印象派芸術とりわけ点描画における技法から現在研究開発されている立体映像技術へどのような関わり合いを持っているかを考察する.まず,印象派芸術の代表的存在ともいえる点描の技法と,印刷技術,写真技術,ホログラフィに至る過程について述べる.次に,現代において点描の技法は,擬似中間調処理を媒介として計算機ホログラフィとしての立体映像技術に応用されていることを示す.更に,印象派芸術はホログラフィックアートの根底にある思想に至るまで多岐にわたり応用されていることを示す.
  • Guoxiang Liu, Shunichiro Oe
    原稿種別: Contributed Papers
    専門分野: electronics
    2002 年 31 巻 1 号 p. 58-66
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    This paper presents a new texture image segmentation method, which combines some texture feature images (the gray value of pixels in feature image represents the texture feature of the same pixels in texture image) into a binary value image that separates image into different texture regions. Based on the idea of separating images by edges between different texture fields, after obtaining texture feature images, we consider the texture image segmentation problem not as a pattern classification problem but several texture edges combination problems, which are simple binary value image processing problems like Edges extracting, Holes filling, Lines thinning and shorting. A new multi-layer cellular neural network (CNN) called MLCNN is proposed. Different with the standard CNN, in an MLCNN, Multiple templates can filter the input one by one, and each state value provides multiple outputs. Some discrete MLCNNs are designed for the binary value image processing problems mentioned.
論文
  • 井上 哲彦, 御子柴 茂生
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 69-77
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    PC対応のCRTモニタあるいはLCDやPDPなどのドットマトリクス型ディスプレイにおいて,画像の解像度あるいは画像サイズを変換する場合,画像中のサンプリング周波数に近い信号周波数がモアレを発生する.このモアレを低減するための原信号にかける空間周波数フィルタの最適化を行った.例えばXGA画面上で画像を80%に縮小する時,画像中の低周波信号成分に対してモアレは中心周波数0.23本/画素,減衰強度0.74から0.87,半値半幅0.08から0.12本/画素のガウス関数帯域除去フィルタを,また高周波信号成分に対しては0.36本/画素以上を遮断する低域通過フィルタをかける.モアレが発生する空間領域にフィルタ処理をした結果モアレコントラストを0.02以下に低減でき,総合的に画質が改善される.
  • 寺田 賢治, 花岡 忍, 水上 幸子, 山口 順一
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 78-86
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    現在,マーケティング調査などの一項目として人数計測が多く行なわれているが,人手により計測を行なっているのが現状である.そこで,本論文では混雑状況下においても人数計測を行なえる手法を提案する.これは,取得画像から影や床部分を除去した人間領域画像を作成し,人間領域画像のエッジ情報と領域面積を利用し人数計測を行なうものである.エッジ画像より円のHough変換を用いて人の位置を検出し,更に人の向きを調べることで人間領域を推定する.この画像をあらかじめ求めた人間領域画像と比較し,面積差を用いて人数計測を行なう.本手法は人間領域の分離などを行なうことがないので,人が接触するような混雑状況下においても適用可能である.
  • 若原 俊彦, 櫻井 幸光, 知念 正, 清水 隆雄, 松本 充司
    原稿種別: 論文
    専門分野: エレクトロニクス
    2002 年 31 巻 1 号 p. 87-93
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    近年,ディジタルカメラの高機能化が進み,静止画や動画などの映像を取り込みTCP/IP通信機能だけでなく,インターネットのWWWサービスとして遠隔のモニタ情報をライブ中継するサイトも出現している.本論文では,カメラに通信機能を持たせネットワークに接続するネットワークカメラやWWWサーバ機能を有するWebカメラ,更に画像処理サーバと連携するカメラなどネットワーキングカメラの動向について述べるとともに,これらの構成を分類しその特質について述べる.また,具体的にTCP/IP機能とWWWサーバ機能を有するカメラを構成し,その設計条件および構成条件を示し,その伝達特性および携帯端末に対する伝達特性についても述べる.
  • Farhan ULLAH, Shun'ichi KANEKO, Satoru IGARASHI
    原稿種別: Contributed Papers
    専門分野: electronics
    2002 年 31 巻 1 号 p. 94-102
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/10/09
    ジャーナル フリー
    We use Orientation Code Matching (OCM) based search for finding objects undergoing scale changes as result of looming motion. OCM is robust for object search even in presence of some irregularities like shading, highlighting, occlusion or their combination. We propose the use of robustness property of OCM against occlusion for extending its use to search looming as well as receding objects which appear larger or smaller due to relative motion between camera and the object of interest. A two stage framework is proposed; a scale factor is estimated in the first stage and then the object is located within the image frames by searching the template which is resized by the estimated scale factor. Experimental results with real scenes show the effectiveness of the proposed method for object tracking in image sequences.
技術解説
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