画像電子学会誌
Online ISSN : 1348-0316
Print ISSN : 0285-9831
ISSN-L : 0285-9831
33 巻, 1 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
論文
  • 堀内 隆彦, 平野 紗矢香
    2004 年 33 巻 1 号 p. 2-8
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/02/28
    ジャーナル フリー
    本稿では,種となるわずかな色画素を濃淡画像に対して部分的に与えることによって,画像全体をカラリゼーションする方法の基礎的な検討を行う.濃淡画像の各画素の輝度値は,カラー画像のRGBベクトルの要素の線形結合によって求められることが知られている.従って,濃淡画像の色彩を推定する問題は,輝度値からRGBベクトルを求める不良設定問題として定式化できる.本稿では,自然画像のもつ局所的なマルコフ性に基づき,4連結の隣接画素間の色差が最小になる色を解候補の中から選択して,種画素から順次色を決定していく非常に簡易な方法を提案する.自然画像を用いた実験の結果,先に提案されている手法と比較して,精度および演算時間の双方において改善がなされた.
  • 中島 道紀, 江口 智也, 大関 和夫
    2004 年 33 巻 1 号 p. 9-18
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/02/28
    ジャーナル フリー
    MPEG-2標準化の普及に伴い,符号化データファイル状態での編集処理の必要性が高まっている.本稿では符号化領域上での編集処理の中で,字幕挿入とディゾルブなどの編集を取り上げ,実行可能な処理の分類と,編集による画質の劣化,ビットレートの変化について検討した.上字幕挿入では,たて下方向の動きが一画素以内,ディゾルブでは,Bピクチャの差替えにより,画像面でのディゾルブよりビットレートを増加させることなく,同等のディゾルブ効果を実現できる方式を開発した.
  • 柳澤 重一, 米澤 義道, 伊東 一典, 橋本 昌巳
    2004 年 33 巻 1 号 p. 19-26
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/02/28
    ジャーナル フリー
    視覚障害者が,携帯の画面情報などを触覚で認識できることを目標に,人の触覚分解能を考慮した,点字・平面画像表示用の小型パネルを設計した.ピン配列によって表示されるパターンの認識特性をピン配列間隔を変えて測定して実際の形状に近い認識のためには大きくてもピン配列間隔1 mmが必要なことを見いだした.1 mmのピン間隔を有する触覚画面表示機構を実現するために,電磁力で書き込むヘッド部と機械的なロック機構を有する表示部面を別にした受動型表示機構を提案した.その単一表示点機構を試作して,20 ms/dotの書き込みスピードを確認した.
サイバー社会と人間—情報倫理の課題と教育 I
カラーデバイスと画像・信号処理 V
ブロードバンドの動向と技術 III
feedback
Top