画像電子学会誌
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35 巻, 2 号
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論文
  • 栗田 康傑, 工藤 純一
    2006 年35 巻2 号 p. 102-109
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/07/12
    ジャーナル フリー
    IKONOSから4m解像度のマルチスペクトル(MS)と1m解像度のパンクロマチック(PAN)の画像データを得ることができる.MS画像とPAN画像に対して融合処理を行うことで,1m解像度のMS画像(融合MS画像)を得ることができる.既存の画像融合処理をIKONOS画像に適用するとスペクトルのひずみが生じてしまう.これは,MSのバンドとPANのバンドの間のスペクトルレスポンスの関係が融合処理で得られる融合MS画像に反映されないためである.この問題点を解決するために,本稿では最急降下法を用いた融合処理アルゴリズムを提案する.この提案手法を用いたところ,スペクトルのひずみの尺度となる元の4mのMS画像と融合MS画像との相関係数を改善することに成功した.
  • 金 亨燮, 前門 雅岐, タン ジュークイ, 石川 聖二, 佃 正明
    2006 年35 巻2 号 p. 110-116
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/07/12
    ジャーナル フリー
    本稿では,胸部マルチスライスCT像からの肺野領域の自動抽出を行い,得られる肺 野領域内のスリガラス状陰影の候補領域を自動抽出する手法について述べる.孤立性異常陰影を有す るCT像の場合,スライス間のほぼ同位置にCT値の高い陰影が現れることが多いため,マルチスラ イスCT像で与えられる連続する胸部CT像間の相関性を調べることにより,スリガラス状陰影の候 補領域の自動抽出を行う.抽出された候補領域群に対し,それらが異常陰影であるかの判定を,特徴 空間内におけるマハラノビス距離を計測することにより行う.異常陰影の特徴量としては, ヒストグラムのひずみ度および同時生起行列より導出されるエントロピーと分散を用いる. 提案法を26症例の胸部CT像に適用し,良好な結果を得た.
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