日本石油精製横浜製油所の流動式接触分解装置 (S.O.D.Model IV) および分解ガス分離装置の概要を述べ, 実例としてミナス原油重質部の接触分解を説明した。
分解ガス中石油化学工業原料の対象となるものはC3およびC4ガスである。P-P溜分よりの各種化学製品, プロピレンを原料とする主な化学反応を総括的に解説し, 国産する接触分解ガスを基礎としたP-P溜分の利用に関する第1次工業化計画を示した。
B-B溜分の利用についても考察したが, この方の完全利用は今後に残された興味ある問題である。
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