流通研究
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12 巻, 1 号
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論文
  • 寺本 高
    2009 年 12 巻 1 号 p. 1_1-1_17
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/01/27
    ジャーナル フリー
     本研究では、特定のブランドに対するコミットメントという消費者の態度状態と小売店頭でのプロモーション時の購買行動、ロイヤルティの関係を明らかにした。具体的な研究のアプローチとして、Dick and Basu(1994)が提示したロイヤルティとコミットメントの構造化の概念と、青木(2004)が提示したコミットメントの水準によるプロモーションへの反応の違いの概念の2点を分析した。実証分析の結果から、「真のロイヤルティ」、「潜在的ロイヤルティ」、「見せかけのロイヤルティ」という、ロイヤルティとコミットメントの構造化が可能であればこそ抽出できる消費者セグメントを導くことができた。また特定のブランドに対するコミットメントが強ければ、そのブランドが価格の値引きを行わなくても購買する傾向にあることが確認された。
  • 兼子 良久
    2009 年 12 巻 1 号 p. 1_19-1_32
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/01/27
    ジャーナル フリー
     価格競争に関わる研究は経済学を出発点とし、主に産業組織論において理論的・実証的側面から多くの研究がされてきた。マーケティング分野における競争の激化に関わる実証研究は、産業組織論と関連しながらも、研究対象を価格競争には限定していない分、分析視点は多岐にわたっている。本稿では、産業組織論とマーケティング分野における実証研究を中心に、価格競争の激化という視点から得られた知見を整理する。そして、価格競争の激化メカニズムに関わるフレームワークを提示する。
  • 日仏間の情報家電製品のケース
    伊藤 宗彦, 永島 正康
    2009 年 12 巻 1 号 p. 1_33-1_48
    発行日: 2009年
    公開日: 2012/01/27
    ジャーナル フリー
    本稿では、日本の製造企業P社とフランスの流通企業F社が構築したデジタル・カメラのサプライ・チェーンの仕組みを、製品開発(Research and Development)、生産(Manufacturing)、マーケティング(Marketing)という 3つの活動からなる枠組みから捕らえ、それぞれの活動がどのように連結され、サプライ・チェーンはどのように構築されたのかという観点より分析した。こうした事例を分析することにより、市場投入の頻度が高く数量の多い製品では、生産とマーケティングの間の問題だけではなく、製品開発と生産、製品開発とマーケティングといったインタフェイスのマネジメントによる組織能力の向上がサプライ・チェーンの競争力に重要な影響を与えることを明らかにした。
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