日本義肢装具学会誌
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18 巻, 1 号
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  • 江原 義弘, 別府 政敏, 野村 進, 國見 ゆみ子, 高橋 茂, 丸田 耕平, 秋山 昌英
    2002 年 18 巻 1 号 p. 79-85
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    スプリングライト・アドバンテージ足部硬度1.5, 1.7, 2.0ならびにダイナミックパイロン足部について歩行時の足関節沈み込み量・爪先たわみ量・踵変形量と足部に吸収・放出されるエネルギー量を計算した. 被験者は下腿切断者2名であった. 足関節沈み込み量, 踵変形量は健足より義足の方が大きな値を示した. 爪先たわみ量は健足の方が大きな値を示した. 踵変形量は歩行速度にしたがって増大し, 硬度にしたがって減少した. 足部のパワーは立脚期に負・正・負・正の4領域に分かれた. 各領域の値を時間積分してエネルギーを計算した. 立脚初期の吸収エネルギーは歩行速度にしたがって増大した. 立脚後期の吸収・放出エネルギーは被験者によって値が異なった. これらの工学的パラメータを手元に置いて, 足部選択の経験則を積み上げることが有用と考えられた.
  • 大腿切断者を被験者として
    江原 義弘, 別府 政敏, 野村 進, 國見 ゆみ子, 池田 稔, 高橋 茂, 丸田 耕平
    2002 年 18 巻 1 号 p. 86-90
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    大腿切断者を被験者として, 15種類の足部について歩行時に足部に蓄積・放出されるエネルギー量を計算した. 足部は1H38, グライジンガープラス, HF-F1/F9差高調整付, エナジーマルチ, L502アドバンテージ, SL1020, 1S30, 1D10, C-ウォーク, フレックスウォークII, シュアーフレックス, J-フット, カーボンコピーII, シアトルライト, SAFEIIである. 立脚期におけるパワーは負・正・負・正の4領域となり, おのおのの領域でパワーを積分してエネルギーを求めた. これらのパラメータで各足部の近縁関係を図示した. この図は足部選択の参考資料になると考える.
  • 健常者による試行
    高野 亜紀子, 山本 澄子, 関川 伸哉, 勝平 純司, 市江 雅芳
    2002 年 18 巻 1 号 p. 91-96
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    本研究では, 短下肢装具による足関節の可動域制限の違いが立ち上がり動作に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした. 被験者は健常者6名で, 動作分析装置と床反力計を用いて椅子からの立ち上がり動作を計測した. 裸足で右足にプラスティック製装具を着用し, 実験は装具なしと短下肢装具の足関節角度制限を変えた7種の条件で行った. 結果の関節モーメントをみると, 臀部離床時, 装具側足関節が可動する場合は足関節背屈モーメントが見られ, 装具側足関節を固定した場合は足関節底屈モーメントが見られた. 今回の結果から, 装具の足関節可動域制限によって主に装具側足関節まわりの関節モーメントに違いが出ることがわかった.
  • 高野 亜紀子, 山本 澄子, 関川 伸哉, 勝平 純司, 市江 雅芳
    2002 年 18 巻 1 号 p. 97-100
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 短下肢装具による足関節可動域制限の違いが, 片麻痺者の立ち上がり動作に及ぼす影響を明らかにすることである. 被験者は片麻痺者1名で, 動作分析装置と床反力計を用いて椅子からの立ち上がり動作を計測した. 実験条件は装具なしと短下肢装具の足関節角度制限を変えた4条件とした. 立ち上がり動作中の臀部離床時の麻痺側と非麻痺側を比較すると, 鉛直方向床反力と膝関節伸展モーメントは麻痺側で小さくなり, 足関節底屈モーメントは麻痺側で大きくなった. また, 被験者が「立ち上がりにくい」と答えた「背屈0°で固定」では, 他の条件に比べ膝関節伸展モーメントが減少し, 股関節伸展モーメントや足関節底屈モーメント, 体幹前屈角度は大きくなる傾向が見られた.
  • 具体的な統計量の求め方
    海島 麻衣
    2002 年 18 巻 1 号 p. 101-107
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
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