『関節リウマチ診療ガイドライン2020』が発刊された.バイオ後続品を含むbDMARD, JKA阻害薬等の新規薬剤や手術治療・リハビリテーション治療に対する推奨,薬物治療および非薬物治療・外科的治療のアルゴリズムの作成,医療経済学的評価,患者の価値観・意向の検討など多面的に記載され,RA治療の進歩を感じとれる内容である.しかし一方,『リウマチ白書2020』では「主治医に装具やリハビリについて処方・助言してほしい」という声が18%存在する.RAの治療についてはより一層の進展が期待されるところであるが,患者や家族の声に日頃より耳を傾け,リハビリテーション治療の1つである装具療法の視点からもしっかり支援することが望まれる.
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