木材保存
Online ISSN : 1884-0116
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13 巻, 1 号
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  • 雨宮 昭二
    1987 年 13 巻 1 号 p. 2-8
    発行日: 1987/03/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
  • 福住 俊郎, A.J. McQuire
    1987 年 13 巻 1 号 p. 9-17
    発行日: 1987/03/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    ラジアータパイン丸太材をニュージーランドから日本に輸入するときに要する貯木,船輸送の期間,材の青変を防止するために,日本製2種類,ニュージーランド市販1種類の防かび剤を現地にて丸太材に散布処理して,青変菌による材の劣化防止の効果を試験した。
    試験用丸太材はニュージーランド,ロトルァ近郊のカインガロア林から得た。15~18年生のラジアータパインを伐採直後,樹皮をとり除き,丸太材の全表面に各防かび剤を散布した(1982年10月8日)。使用した防かび剤は,日本製;IFG:IF工000に防虫剤ガードナを加えた薬剤(表一1),およびTDG:ダコニール,キャプタホール,トリブチル錫フタレートとガードナの混合薬剤(表一2),またニュージーランド市販の8-オキシキノリン銅(銅として0.025%)にミクロクリスタリンワックスを加えた薬剤である。
    防かび処理した丸太材は12月上旬マウント・マウンガヌイ港からチップ船にて輸送されて,12月27日に呉の近郊の製材所に到着した。これらの丸太材は1983年1月21日に図一1に示すように20mm厚さの板材に製材された。
    板材の青変領域をポリエチレンフィルムに写しとり,その面積をフィルムの重さから計算した。測定した青変面積の結果は図-2~図-5.表-2~表-6に示すとおりである。
    処理に使用した薬剤中,IFGが最良の,ついでTDGが2ケ月以上の良好な青変菌劣化防止性能を示した。しかし,8-オキシキノリン銅は無処理材と比べて差がなく効果が無かった。
    その後9ケ月間,残丸太材を屋外に貯木したのち,前回同様に製材して,青変の発生度を調べた。すべての板材は著しく青変菌により変色していた。その理由は材の節と割れ目から菌が侵入して内部から増殖したためであると思われる。しかしながらIFG処理材から得た板材の周囲ふちどりに白色帯が存在していた。このことはIF-1000が材の内部が露出するまで長く性能を維持していたことを示すものである。
  • 佐藤 邦裕, 吉田 一郎, 支倉 千賀子
    1987 年 13 巻 1 号 p. 18-29
    発行日: 1987/03/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    (1) 父島列島(父島,兄島,弟島),母島列島(母島,平島,向島)において1984年7月6~31日にシロアリ総合調査を行ったほか,'86年3月までにあわせて37日間シロアリの調査を行った。
    (2) 父島ではイエシロアリのほか,過去に例のないナカジマシロアリ,ヤマトシロアリの生息を確認した。また,兄島,弟島においてもイエシロアリの生息を確認した。
    (3) 父島における建築物調査として全戸の聞き込み調査を行った。イエシロアリの被害が甚大であり,特に古い木造家屋に激しいものがみられた。また,防除施工後も被害が起こることが多く,住民が施工に対する不信感を持っているように思えた。加えて施工コスト(本土からの運賃等によるコストの高騰)の問題があり,個人住宅の施工率は公共建築物に比べて低く,コスト低減のための何らかの対策が必要である。
    (4) 母島,向島ではナカジマシロアリ,ダイコクシロアリをまた,平島でナカジマシロアリを確認した。
    (5) 母島では野外でナカジマシロアリが,建築物ではダイコクシロアリの加害が多くみられた。
    (6) 母島の建築物の調査は,父島同様に全戸の聞き込み調査を行った。母島では父島に比べ,住民のシロアリに対する認識が不足しており,特に小笠原で問題となるイエシロアリ,ダイコクシロアリ,ナカジマシロアリの生態等の正確な情報を村民が得る場を作る必要がある。
  • 高橋 旨象
    1987 年 13 巻 1 号 p. 30-34
    発行日: 1987/03/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
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