タカッルラン短根等から分離された木材腐朽菌Hy-menochaete crocicreas 6菌株の生理的性質について調べた。
(1)H.crocicreas菌の生長に及ぼす温度の影響35℃の温度条件での生長結果から6種類の菌株は,高温に対して強い菌株と弱いそれの2つのグループに分けられた。
(2)Bavendamm反応
すべての菌株が反応陽性となりリグニン分解と関係のあることが示唆された。
(3)タカッルランの種子発芽
5菌株との共生で培養種子は発芽することを認めた。発芽した温度は23℃と30℃で,プロトコーム(発芽種子)の大きさは,1菌株との共生以外は30℃の方が大きかった。また発芽率,プロトコームの大きさは菌株の種類による差を認めた。
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