木材保存
Online ISSN : 1884-0116
Print ISSN : 0287-9255
ISSN-L : 0287-9255
43 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
総説
研究論文
  • 森谷 友昭, 金子 裕哉, 新井 崇博, 清水 宣寿, 青木 香織, 高橋 時市郎, 木口 実, 片岡 厚, 石川 敦子, 松永 正弘, 小 ...
    2017 年43 巻2 号 p. 69-79
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/03
    ジャーナル フリー
    本論文では,暴露試験により計測された木材表面の色を基に,木材画像の色の経年変化シミュレーションを高速に行う手法を提案する。暴露試験は,約1年間計測したデータを基に木材表面の色と試験実施場所の気候の関係性を明らかにした。求められた関係性により,提案する手法は温度,雨量,日射量を入力することで任意の地点での木材表面の色変化をシミュレーションすることができる。また,提案手法は建築物の外壁に取り付けられた木材表面の色変化シミュレーションができる。建築物の3D モデルを用意し,事前に遮蔽計算を行う。遮蔽計算の結果を基に提案手法への入力である,温度,雨量,日射量を各箇所で増減させることで,例えば,地面近くの木材では降雨の跳ね返りにより色変化が速い,というように,木材の周囲環境を考慮した木材表面の色変化シミュレーションができる。
  • 石川 敦子, 片岡 厚, 松永 正弘, 小林 正彦, 神林 徹, 松永 浩史, 川元 スミレ, 木口 実, 山本 健
    2017 年43 巻2 号 p. 80-89
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/03
    ジャーナル フリー
    水性木材保護塗料について,塗替えによる寿命延長効果を検討した。既報において,スギまさ目試験片を水性6種類(半造膜形)と,比較対象として油性2種類(含浸形,半造膜形)の市販木材保護塗料で塗装し24ヶ月間の屋外暴露(暴露Ⅰ期)後,重ね塗り再塗装または研磨有再塗装を施し,再び屋外暴露試験(暴露Ⅱ期)を開始した。本報では,暴露Ⅱ期54~68ヶ月間(累計78~92ヶ月間)における試験片の色差と撥水度の変化を経時測定し,耐候性能を評価した。これらのデータから,寿命倍率(暴露Ⅱ期において撥水度または色差が寿命の目安に達するのに要する月数/暴露Ⅰ期において撥水度または色差が同目安に達するのに要する月数)を算出したところ,撥水度を指標とした場合,寿命倍率は重ね塗り再塗装で1.7倍,研磨有再塗装で2.3倍となり,研磨有再塗装で寿命延長効果が高いことが示された。また,塗替え前の性能順位と塗替え後の性能順位は比較的相関が高いことも明らかになった。
情報
地域のページ
feedback
Top