木材保存
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15 巻, 5 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 後藤 輝男
    1989 年15 巻5 号 p. 196-207
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
  • 福田 清春, 菱山 正二郎, 原口 隆英
    1989 年15 巻5 号 p. 208-216
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    全国各地より腐朽したタケ類約300個を採取し,生じている腐朽様式とその出現頻度を調べた。
    約90%の試料で,タケ細胞壁中に両端の尖った空洞が存在した。さらに,この型の腐朽試料のIRスペクトルは,共通的にアセチル基やウロン酸の優先的除去を示した。これらの結果は,軟腐朽菌Chaetomium globosumによって実験室的に腐朽させたマダケに関する結果と良く一致した。従って,タケ類は自然状態で主に軟腐朽を受けて劣化すると結論出来る。
    また,約25%の試料では,タケ類の細胞壁上に点々と円または楕円形の空洞が存在し,白腐れ菌Coriolus ver-sticolorで腐朽させた場合の結果と類似した。この観察より,タケ類は自然界において軟腐朽型に次ぐ頻度で白腐れ型の腐朽も受けることが分かった。また,同一試料及びその同一細胞壁に対して,軟腐朽と白腐れが同時的に生じている場合も観察された。
  • 伏木 清行
    1989 年15 巻5 号 p. 217-224
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    合板用接着剤に防虫薬剤を混入して,防虫合板を製造することは,既にJAS規格に採用され,大量に生産が行われ市販されている。しかし,現在防腐・防蟻合板については規格化されていない。
    一方,接着剤混入法による薬剤の防腐・防蟻性能に関しては(社)日本木材保存協会で既に認定されているが,これら薬剤についても工場製造実験を行うことにより,合板製造工程に支障はないか,製品合板は適正な品質のものが確保できるかどうか,品質管理上の薬剤含有検査の規準をどう設定するかを究明する必要がある。このため,工場実験を実施して以下の知見を得た。
    数種の防腐薬剤と3種の防蟻薬剤との混合製剤を,フェノールメラミン縮合樹脂接着剤に混入して合板を製造した結果は次のとおりであった。
    (1)各薬剤とも接着剤糊液中において製造工程に障害を起こすものはなかった。
    (2)製造合板の接着強度は,各薬剤の添加にかかわらず十分確保されていた。
    (3)製造工場内の供試薬剤による気中濃度は,許容濃度の範囲内にあることを確認した。
    (4)製品合板中の薬剤含有量は,回収率において最低約60%以上であり薬量低下は少なかった。
  • フィンランドを例とする北欧の木材防腐事情
    高橋 旨象
    1989 年15 巻5 号 p. 225-230
    発行日: 1989/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
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