パーソナリティ研究
Online ISSN : 1349-6174
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12 巻, 1 号
(2003)
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
原著
  • 金子 一史, 本城 秀次, 高村 咲子
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2003 年 12 巻 1 号 p. 2-13
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/02/27
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 一般青年に見られる被害妄想的観念を自己関係づけとしてとらえて, 対人恐怖心性, 抑うつ, 登校拒否傾向との関連を検討することであった. 被調査者は高校生487名(男子257名, 女子225名, 不明5名)であった. 自己関係づけ尺度, 対人恐怖心性尺度, 抑うつ尺度 (Children’s Depression Inventory: CDI), 登校回避感情尺度, 登校拒否関連性格尺度からなる質問紙に回答を求めた. その結果, 一般高校生において妄想的観念は高頻度で体験されていることが明らかになった. 自己関係づけは, 対人恐怖心性および抑うつ感情と正の相関があった. 考察では, 自己関係づけと対人恐怖心性との概念の異同について検討した.
  • 辻本 英夫
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2003 年 12 巻 1 号 p. 14-26
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/02/27
    ジャーナル フリー
    多段階尺度評定に見られる極端反応傾向(ERS)と性格特性の5因子との関連について検討した. ERSとは, 項目内容とは独立に尺度の極端な段階を好んで選択するという, 個人の反応嗜好性である. ERS尺度には, 知覚反応検査(PRT)と語反応検査(WRT)をもちいた. 合わせて534名の大学生から得られた3つのデータセットの相関分析を行った結果, ERSと辻らの5因子性格検査(FFPQ)の遊戯性, NEO-PI-Rの開放性との間に, 一貫して正の相関が認められた. なお, 遊戯性と開放性の間には高い相関があり, 両者は同一の特性であると推測される. ERSはまた, 遊戯性·開放性の下位特性のいくつかとも関連することが示唆された. しかしながら, それらの下位特性の中にはアルファ係数が低いものが散見され, ERSと下位特性の関連については, 今後さらに検討を要することが示された.
ショートレポート
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