画像電子学会誌
Online ISSN : 1348-0316
Print ISSN : 0285-9831
ISSN-L : 0285-9831
37 巻, 6 号
選択された号の論文の79件中51~79を表示しています
7.標準化
8.装置動向
論文
  • 中島 啓介, 篠田 伸一, 松山 隆司
    2008 年 37 巻 6 号 p. 1005-1012
    発行日: 2008/11/25
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    スタンド型スキャナで文書画像を読み取る際,照明位置の変化によって原稿上に影が発生し,大きく読取画質が劣化することがある.従来は,基準シートの再読込により再調整していたが,手間がかかり,更に原稿セット後の照明変化には対応できなかった.本報告では,原稿の周辺に配置した6個の鏡面球像を用いて照明環境を推定し,原稿上に発生する影を予測し,シェーディング波形に動的なフィードバックをかけ,照明変化による画質劣化を補正するスタンド型スキャナ向けシェーディング補正方式を提案した.シミュレーションにより,補正処理の有効性を示した.
  • 東 佑馬, 斉藤 文彦
    2008 年 37 巻 6 号 p. 1013-1019
    発行日: 2008/11/25
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    カメラによって画像を撮影する際,撮影条件によってはコントラストが不良となることがある.このような場合は,ソフトウェアによるコントラスト改善処理が有効である.しかし,従来の代表的なコントラスト改善手法では画像の空間的情報を有効に用いないため,十分な効果が得られない場合がある.本稿では,画像の空間的情報として,濃度微分値および濃度微分勾配を用いたコントラスト改善法を提案する.これらの空間的特徴から,濃度微分特徴量ヒストグラムを作成する.作成されたヒストグラムからLUTを生成し,LUTに基づいて画像のコントラスト改善処理を行う.実験により,提案手法が従来手法と比較して良好なコントラスト改善が行えることを確認した.
  • 福田 圭佑, 中川 俊明, 畑中 裕司, 林 佳典, 原 武史, 藤田 広志
    2008 年 37 巻 6 号 p. 1020-1028
    発行日: 2008/11/25
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    近年,本人認証において,暗証番号やパスワードなどに加え,生体情報を利用した 認証技術の導入が進んでいる. 生体認証に利用可能な生体情報の一つに,眼底の網膜がある. 網膜の血管の走行状態は,本人以外は同じ特徴を持たず,他人に盗まれ難い情報であることから, 生体認証に有用であるといわれる. 本稿では,眼底画像から自動抽出した血管領域を用いて, 入力画像とあらかじめ登録した本人の参照画像との類似度を算出し,認証を行う手法を提案する. また,自動検出した視神経乳頭部の位置に基づいて,入力画像と参照画像の位置合わせを行うことが有効であることを示す. 提案手法を,同一人物画像88組を含む580枚の眼底画像に適用した 結果,本人拒否率が1.3×10-4のとき, 他人受入率は2.0×10-5の結果が 得られ,本手法の有効性が確認できた.
  • 井門 俊
    2008 年 37 巻 6 号 p. 1029-1036
    発行日: 2008/11/25
    公開日: 2012/03/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,力覚情報を扱うことのできる新しい三次元VR環境シミュレータを提案する. マルチロボットシミュレータGazeboに力覚提示機能を付加することにより, 力覚提示インタフェースを利用するロボット制御プログラムの 開発を支援できる環境を構築する. Gazeboは,制御プログラムがロボットのハードウェアに 依存しないといった特長を持つが, 現在までに提供されている機能は, モータ電圧の制御やカメラなどのセンサからの フィードバックなど基本的なものに限られていた. 本研究により,ロボット操作インタフェースの開発が容易になり, 安全で直感的なロボット操作が可能になる.
講座
連載技術解説
医用画像—基礎と臨床応用—II
社会安全のためのトレーサビリティ I
feedback
Top